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田村麻美「ブスとお金」
タイトルのインパクト、著者の顔写真がカバー、そして何よりその画期的な内容の『ブスのマーケティング戦略』は、刊行から一年以上経った今も、話題を呼び続けている。
「東京都足立区で一番気さくな(自称)」税理士、お金の専門家の田村麻美氏が伝える女性たちへの経済指南――仕事を持ち自分の自由になるお金を得て、人生の舵を自分自身で取るために、今からできること、心がけることとは。物心ともに豊かな日々を送るためのヒント満載のエッセイ。
コロナ禍で職環境が激変しつつある今、必読度が高まる好評連載。

「会社に行くこと」が仕事だった時代の強制終了。テレワーク、失職で炙り出されるのは!?

ブスとお金 第8回

在宅勤務はラッキーか

2020年4月。
新型コロナウイルスにより、先が見えない日々が続いている。
働き方も随分と変わってきた。

テレワーク。
職種によっては、在宅勤務が難しいが、言葉としても実態としても
だいぶ世間に浸透してきた。
通勤ラッシュに揉まれず、ラッキーと思われている方も
少なからずいらっしゃるのではないか。
日本特有の不要な会議、非合理的な判子行脚、無駄な会食接待が減って、
本来の仕事そのものの効率が上がったという声も聞く。
この事態が終息しても、このテレワークというものは残り続けるであろうし、
むしろ広がっていくと考える。

なぜか。
社員が在宅勤務であれば、会社は馬鹿みたいに広いオフィスを構える必要がなくなる。
つまり、家賃という固定費を減らすことができる。
まさに、この2020年4月時点でも、社員を全員在宅勤務にしたので、
オフィスがいらなくなり、解約したという社長までいる。
もちろんテレワーク導入のための設備、セキュリティ面での投資は多額になるだろうが、
そこは業種によって家賃か導入費かを天秤にかけて、経営者が判断するところであろう。

真面目な話をしすぎた。
すでに多くの方が予想し、指摘しているようなことでもあると思う。

これを読んでいる皆さん、もしくは配偶者の方は、テレワークをしていますか?
テレワークが浸透すると、今までは会社に9時~17時までいることが最低限の評価に
つながっていたが、それがなくなることになる。
遅刻しない。休まない。残業アピールをする。真面目さが評価の一つの基準ではあったが、
それがなくなるのだ。

在宅での作業風景は、上司には見えない。
提出された資料の出来で判断されることになる。
つまり、成果主義に移行せざるを得なくなっていく。
もちろん日本の労働基準法では、在宅だろうが、勤務している時間をベースに
賃金を払わなければならないので、現時点で成果報酬になることはない。
しかし、給与の評価として、残業して頑張っている過程、努力過程が見えにくくなるわけだ。
「会社に行くことが仕事になっていた」人には厳しい時代が訪れる。
また、テレワークは、コミュニケーションがとりづらい。
今までは、ちょっとわからないことがあれば、すぐ聞ける上司や同僚が近くにいた。
それがいない。
メールやオンラインミーティングでは、表情や雰囲気など掴みづらかったりしないだろうか。
遠隔であるからこそ、端的に要点を伝える、相手の意向を読み取る、推測するということが
大事な能力となってくる。

今回、ウイルスによる影響で、強制的に勤務の仕方が変わった。
ウイルスのせいだけでなく、会社に属している以上、経営者がいきなり方向転換を
することだってある。
柔軟に対応できるスキルを持ち合わせているか。
今、冷静に自分のスキルを見つめなおすことができるいいチャンスかもしれない。

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田村麻美

たむら・まみ●1984年埼玉県生まれ。立教大学経済学部卒業後、同大学院で経済学研究科博士課程前期課程修了。2015年に東京都足立区にTRYビジネスソリューションズ株式会社を設立し、税理士として活躍中。夫と娘の3人家族。自身の顔写真をカバーにしたデビュー作『ブスのマーケティング戦略』(2018年12月刊/文響社) は、「ブスが幸せな結婚&ビジネスでの成功」を叶えるための戦略を論じた画期的なエッセイ。刊行直後から話題となりロングセラーとなっている。「ブス」という現実に向き合い、あきらめず、粘り強く努力を続けた経験から、「がんばるブスたちが輝く日本をつくりたい」という骨太のライフワークを実践中。
http://tamuramami.com/

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