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田村麻美「ブスとお金」
タイトルのインパクト、著者の顔写真がカバー、そして何よりその画期的な内容の『ブスのマーケティング戦略』は、刊行から一年以上経った今も、話題を呼び続けている。
「東京都足立区で一番気さくな(自称)」税理士、お金の専門家の田村麻美氏が伝える女性たちへの経済指南――仕事を持ち自分の自由になるお金を得て、人生の舵を自分自身で取るために、今からできること、心がけることとは。物心ともに豊かな日々を送るためのヒント満載のエッセイ。
コロナ禍で職環境が激変、各家庭の経済的ダメージが深刻化する今、必読の好評連載。

取得して安心!に要注意。資格取得のビフォア・アフター

ブスとお金 第10回

経済力の安定=資格取得?

人は安定を求める生き物である。
安定とは何か?
という哲学的な問いは、宇宙レベルで深い議論になってしまうので避けたい。
人間関係、生活スタイルなど、人によって何をもって安定とするかは違う。

もちろん、安定なんてクソくらえ。
変化がある方が人生楽しいんだ!という方もたくさんいるかもしれないが、
まあ、私も含め多くの凡人は、できれば、山あり谷あり急降下などなく
安定した穏やかな生活を送りたいと思っているはずだ。

この連載では、うるさく「金!金!」と言い続けているので、
やはり今回も、生活の安定には、お金、
経済力が最低限必要になってくるという話をしたい。

経済力の安定。
という話になると出てくるのが、「資格」である。
経済環境が不安定になると、一定の資格ブームが訪れる。

身近なところで、私が取得した税理士資格について触れてみたい。
18年前、大学2年生の時に資格の学校へ通い始めた。
大学で講義を受けた後、夜は資格の学校で税理士試験のための授業を受けていた。

私の場合は、親から資格をとれと言われていたので、勉強を始めた。
親は、私が結婚できなかったとしても「資格さえあれば」と
考えたのだと思う。実際、自分もぼんやりとそう思っていた。
また、結婚したとしても、出産して一時的に仕事をしない時期を経て、
いつでも職場に戻れるよう、とりあえず資格をとっておけ、と。
意志があるようでない状態で目指したのである。

そのように親から言われたのが資格取得を目指した大きな理由だが、
まあ、別の理由もある。
私が大学生の時は、就職氷河期真っただ中というわけではなかったが、
まだ就活が大変だった時代である。
当時は自分に自信もないし、アピールできることもなかったので、
一般企業への就職はなかなか難しいのではないかと考える
とても消極的かつ己を客観視できる人間だったということもあった。
資格が自分のアピールポイントになれば、という思いもあり、
親の意向もあったし、じゃあ、資格取得を目指すか!
という流れで資格の勉強を始めた。

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田村麻美

たむら・まみ●1984年埼玉県生まれ。立教大学経済学部卒業後、同大学院で経済学研究科博士課程前期課程修了。2015年に東京都足立区にTRYビジネスソリューションズ株式会社を設立し、税理士として活躍中。夫と娘の3人家族。自身の顔写真をカバーにしたデビュー作『ブスのマーケティング戦略』(2018年12月刊/文響社) は、「ブスが幸せな結婚&ビジネスでの成功」を叶えるための戦略を論じた画期的なエッセイ。刊行直後から話題となりロングセラーとなっている。「ブス」という現実に向き合い、あきらめず、粘り強く努力を続けた経験から、「がんばるブスたちが輝く日本をつくりたい」という骨太のライフワークを実践中。
http://tamuramami.com/

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