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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

クリームソーダの暑苦しい“ロック扇子”で灼熱の真夏を乗り切る!

梅雨が明けた。
いよいよ夏本番、暑さ対策をしっかりやらなければ。

最近、携帯できる小さな扇風機を使う人が増えた。雑貨屋でもよく見かけるし、雑誌の付録になったりもしている。
便利そうだけど、アレは無理だ。子供や若い子が持ったらかわいいかもしれないが、我々グリズリー世代の大人の男には、ビジュアル的に耐えられるものではない。

では、どうする?
迷うことはない。我々おっさん向けの“携帯涼風発生装置”は、扇子一択だ。
年齢を重ねるごとにどんどん汗っかきになっている僕は、汗拭き用の冷感ボディペーパーと扇子を、真夏の必携品としている。

昔ながらの和柄はいい。特にかっちりしたスーツで仕事している人には、抑制的なデザインの渋い扇子がよく似合う。
でも僕は年がら年中カジュアルスタイル。こういうストリートおっさんが和柄の扇子を持つと、チグハグな印象になってしまう。

ストリートスタイルに激しくマッチする扇子を発見!

ここ数年間は、ブルックスブラザーズのノベルティ扇子を愛用してきた。おなじみのリボンで吊るされた羊の総柄がとても気に入っていて、これからも使いつづける予定だ。

でももう一本、少し遊び心のある扇子がほしいと思って探っていたら、いいものを発見した。
クリームソーダのヒョウ柄扇子だ。

東京・渋谷から原宿へと抜けるストリートファッションのメッカ、キャットストリートの入り口にそびえ立つピンク色のビル=ピンクドラゴン。ロックンロール、ロカビリーといったアメリカンフィフティーズカルチャーとファッションを日本に伝え、原宿界隈のストリート文化の礎を築いたこの名店のオリジナルブランドがクリームソーダだ。

個人的にはフィフティーズカルチャーに思い入れはない。
でも、原宿伝説の始祖としてピンクドラゴンをリスペクトしているので、ときどきECサイトをチェックする。
そこで見つけたのだ。

ポチッと。

なんとまあ、暑苦しいこと!
ここまで暑苦しいと、真夏の暑さもきっぱり相殺されるような気がする。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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