そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。
2019.7.18
自転車にアメリカ製の巨大バスケットをつけたら、気分はあの映画の主人公
僕が日常の足として愛用しているのは、東京・府中市に本社を置くインディーズ系自転車メーカー、NOiS BIKEのちょっとレトロなフォルムの自転車。
曲線的なフレームや小径タイヤ、それに柔らかなミントグリーンのカラーがお気に入りポイントだ。
買った当初は後ろの荷台に子供用座席を置き、主に保育園への送り迎えに使っていた。
子供が成長したいま、荷台を取り外した勢いで少しカスタムがしたくなり、フロントのかごを付け替えた。
E.T.の主人公、エリオット少年が乗っていたBMXをイメージし、アメリカで100年以上親しまれる老舗自転車器具メーカー、WALD(ウォルド)のスティールバスケットを設置した。
37年も前に観た「E.T.」からいまだに受けている影響
1982年に公開されたスティーブン・スピルバーグ監督の映画「E.T.」は、当時中学生だった僕に強いインパクトを与えた。
その影響ははかり知れず、この歳になってもまだE.T.にインスパイアされた買い物をするのだ。
かなり大きなサイズのカゴなのでやや苦労したが、ステーと呼ばれる棒状の固定具を延長して取り付けてみると、個性的でかっこいいルックスになった。
なぜこんなに大きなカゴをつけたかというと、子供の代わりに犬を乗せることが多くなったからだ。
我が家の近くには、散歩にちょうどいい大きな公園があるが、歩いていくにはちょっと遠く、車を出すには近すぎる距離。そこへ繰り出すとき、犬をカゴに乗っけるのだ。うちの犬は乗り物が大好きなので、いつも嬉しそうに乗っている。
でかいカゴに乗っている犬の姿は、まるでE.T.そのもの。
走行中の僕の頭の中には、例のテーマソングが流れていることは言うまでもない。
