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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

自転車にアメリカ製の巨大バスケットをつけたら、気分はあの映画の主人公

僕が日常の足として愛用しているのは、東京・府中市に本社を置くインディーズ系自転車メーカー、NOiS BIKEのちょっとレトロなフォルムの自転車。
曲線的なフレームや小径タイヤ、それに柔らかなミントグリーンのカラーがお気に入りポイントだ。

買った当初は後ろの荷台に子供用座席を置き、主に保育園への送り迎えに使っていた。
子供が成長したいま、荷台を取り外した勢いで少しカスタムがしたくなり、フロントのかごを付け替えた。

E.T.の主人公、エリオット少年が乗っていたBMXをイメージし、アメリカで100年以上親しまれる老舗自転車器具メーカー、WALD(ウォルド)のスティールバスケットを設置した。

37年も前に観た「E.T.」からいまだに受けている影響

1982年に公開されたスティーブン・スピルバーグ監督の映画「E.T.」は、当時中学生だった僕に強いインパクトを与えた。
その影響ははかり知れず、この歳になってもまだE.T.にインスパイアされた買い物をするのだ。

かなり大きなサイズのカゴなのでやや苦労したが、ステーと呼ばれる棒状の固定具を延長して取り付けてみると、個性的でかっこいいルックスになった。

なぜこんなに大きなカゴをつけたかというと、子供の代わりに犬を乗せることが多くなったからだ。
我が家の近くには、散歩にちょうどいい大きな公園があるが、歩いていくにはちょっと遠く、車を出すには近すぎる距離。そこへ繰り出すとき、犬をカゴに乗っけるのだ。うちの犬は乗り物が大好きなので、いつも嬉しそうに乗っている。

でかいカゴに乗っている犬の姿は、まるでE.T.そのもの。
走行中の僕の頭の中には、例のテーマソングが流れていることは言うまでもない。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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