よみタイ

佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

ウィズコロナ生活で気になる傘の取り違え。IKEAの399円傘で解決!

我々は“ウィズコロナ”の新しい生活様式を模索しながら、徐々に平常運転へと戻りつつある最中だが、この6月の梅雨シーズンと重なり、どうしたものかと悩んでいることがないだろうか。
そう。傘の扱いだ。

僕は普段、日本人の国民的愛用品とも言える透明ビニール傘を使っているが、ご存知のように国民的であるがゆえに、これがよく取り違えられる。
コンビニや診療所などの共同傘立てに入れてしまったら、一瞬で自分のものがどれだったかわからなくなるのだから仕方がない。

取り違え防止のためのマーカー的なものがあるのは知っているが、それをつけるのも七面倒なので、これまでの僕は間違えられたら間違えられたでよしと思っていた。
そもそもビニ傘なんてどれも同じようなものなので、“自分の傘”という認識が希薄。気付かぬうちに、別の傘に変わっていたことも多々あったと思う。
俗に言う「ビニ傘は天下の回りもの」というやつだ。
お互いうるさいことは言わず、みんなで適当にやりましょうや、というのがコンセンサスになっていたような気もする。

自分には向かない“高級傘案”は却下。安くて誰も持っていない傘を使えばいいのだ

でもウィズコロナの世界では、それはまかり通らない。
ソーシャルディスタンスに気を配り、マスクをしたうえで密を避け、消毒液でこまめに手指の殺菌をしていても、他人の傘を持ってしまったら何にもならない。

このことについて友人と話していたら、ビニ傘はやめてちょっといい傘を買い、大事に使えばどうかというアイデアが出た。
なるほど、と思う。
でも、自分には無理だ。
頑張って高い傘を買ったのに、あっという間になくすか壊すかしてガックリきている1ヶ月後の自分の姿が目に浮かぶ。

じゃあ仕方がない。マーカー作戦かなと思っていた矢先、IKEAで良いものを見つけた。
メンバーズカードを持っていたらたったの399円で買える、IKEAオリジナルのナイロン傘だ。
コンビニの500円ビニ傘より安いじゃないか。
しかも、全体に柄が入っていてちょっとオシャレだし、目立つから取り違えられる心配もなさそう。
なんせ399円だから、なくしても壊してもダメージは小さい。

IKEAさんさすが!
しばらくはこれでいこうと思います。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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