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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

憧れのビリヤード台は諦めたけど、アンティークなダーツで大満足!

映画『ハスラー2』(1986年・米)が公開された頃からだろうか。
ビリヤードがとても流行った。

僕も高校〜大学時代、暇があれば友人とビリヤードをしていた。
玉を突くためだけに、下戸だけどプールバーにもよく行った。
そしていつか自分の家に本物のビリヤード台を置けたらいいなと夢見るほどになった。

だけど調べてみればみるほど、ビリヤード台というのは一般家庭には無理だということがわかった。
中古だと、かっこいい台がまあまあの値段で売られていたりする。
でもビリヤード台というのは、玉を転がす平面部分に石板を使っているので非常に重たい。
部屋の中に設置する場合は平行を保つため、床が沈まないようにコンクリの基礎工事を施さなくてはならないほどなのだ。

それに、フルサイズの台はめちゃくちゃでかい。
キューを引く分のスペースをとらなければならないので、台の周囲にも十分な空間をとらなければならない。
総合的に考えると、我が身の丈ではとてもとても無理なのだ。

はあ〜。こんなに頑張ってるのにビリヤード台ひとつも持てないのか。
狭い日本は嫌だな〜。いっそカリフォルニアにでも引っ越すか。
と、思考があらぬ方向に飛んでいく。

気ままに投げてみるだけで気分も上がるダーツは、雰囲気重視の大人の男におすすめ

ビリヤード台は諦めた夢のない大人ですが、もうひとつ、昔から家にあったらいいなと思っていたものは、しっかり設置している。
ダーツです。
それも、最近主流の安全なソフトダーツではない。
金属製の矢を的にドスッと刺す、昔ながらのちょっと危ないダーツが欲しかったのだ。

ひょんなことからたまたまゲットした我が家のダーツは、年代はよく分からないけどそれなりのアンティーク品。ボードは立派な木製の扉付き箱に収められている。
重厚感があって、遊んでいるだけでなんだか少しかっこいい男になったような気にさせてくれる代物だ。

ルールもよく知らんし、投げ方の基本も分からない。
ふと思いついたときに気ままに投げてみるだけだけど、家の中に古臭いダーツがあるって素晴らしいですよ。
外出自粛のご時世、ますます我が家のダーツは大活躍している。
雰囲気を重視したい大人の男におすすめです!

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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