よみタイ

佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

花粉症シーズンもピークになると、シャカシャカ服ばかり着ています

最近、外出時はなるべく表面がツルツルしたアウターを着るようにしている。
ご推察のとおり、花粉対策だ。

綿や毛織物系の服はどうしても花粉が付着しやすく、着ているとくしゃみ・鼻水・お目目かゆかゆの症状が出やすい。
その点、ナイロンやポリエステル素材の表面がツルツルした服だと、いくらかマシになるのだから仕方がない。

帰宅したら玄関の前で脱いだ服をバサバサと振って、目に見えない花粉を落とす。
これをやるようになってから、花粉症の苦しみが少しは軽くなった。

上下シャカシャカの花粉軽快レベルマックスのコーディネートは“ジム帰り”を装うべし

でもね。
化学繊維を使用したスポーツ系アウターは、着用時に出る音から“シャカシャカ服”とも呼ばれ、カジュアル感が強く子供っぽいので、モテない服の代表格のような扱いをされる。

大人系ファッションメディアでは、典型的なNG例とされることも多い。
特に上下シャカシャカは“激ヤバ”とされるけど、これから先、花粉がピークになったら構ってはいられない。
臆せず上下シャカシャカで決めるつもりだ。
サブカル派の僕は、「80年代のマンチェスターのカジュアルズ風でかっこいいだろ?」と、一般には分かりづらい名目で自分自身を納得させたりして。

そして、そんなコーディネートをするときのコツは、軽く“ジム帰り”を装うことだ。
ランニングシューズを履き、着替えが入っている体のダッフルバッグかなんかを肩に担いで、やや疲れた足取りで歩いていれば疑う人は誰もいない。

気にしてるじゃん! と言うなかれ。
ほんの少しの期間だけ、これで乗り切ればいいのだから。

[1日5分で、明日は変わる]よみタイ公式アカウント

  • よみタイ公式Twitterアカウント
  • よみタイ公式Facebookアカウント

関連記事

よみタイ新着記事

新着をもっと見る

佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

週間ランキング 今読まれているホットな記事