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佐藤誠二朗「グリズリー世代のバック・トゥ・ザ・ストリート」
グリズリー……それは北アメリカ北部に生息する大きな灰色のヒグマの名であると同時に、白髪交じりの頭を形容するスラング。頭にちらほら白いものが目立ち始める40~50代を、アラフォー、アラフィフといってしまえば簡単だけど、いくつになってもオシャレと音楽が大好きで遊び心を忘れない彼らを「グリズリー世代」と名付けよう――
そんな思いを胸に、自身もグリズリー世代真っ只中の著者がおくる、大人の男のためのファッション&カルチャーコラム。

奇跡の一枚、“よく見え写真”を確実に撮るコツは、とても単純だった

もともとイケメンじゃないうえに加齢による衰えも甚だしいので、被写体となった写真をあとから見ると「うわあ、冴えねえなあ」と暗澹たる気分になることがある。
一発勝負の写真はなかなか難しい。
でも、自分で撮るプロフィール写真だったら、ちょっといい方法を知っている。

ここ一番で実物よりも“よく見え写真”を撮るコツ。
それは、とにもかくにもシャッターをたくさん切ること。
数回、数十回というレベルではなく数百回と。
非常に単純だが、プロフィールに使える“奇跡の一枚”を撮るためには、これに尽きるのだ。

職業柄、モデルやタレントの撮影にはたくさん立ち会ってきた。
現場で見ていると、プロカメラマンは時間の許す限り、ものすごい数のシャッターを切りまくることがわかる。フィルム時代が終わり、デジになってからその傾向は一段と強まった。

雑誌に掲載される一枚は、その中からの選りすぐり。
もともと美男美女のモデルやタレントなのに、そのうえ何百分の一という選りすぐりが世に出るわけだから、そりゃあ素敵に見えるに決まっている。
ゲイノー人ときたらそのうえハイテク加工まで……、って話をすると大変ややこしいので、やめときましょう。

撮って撮って撮って撮って撮って撮って……、とにかくバカみたいに撮りまくること

最近の僕のプロフィール写真専属カメラマンは、小学5年生の娘だ。
撮影場所を探しiPhoneを渡したら、「はいはいはいはい、撮って撮って撮って撮って撮って」と煽りたて、連続でシャッターを切らせる。
こちらはシャッター音がするたびに少しずつあっちを向いたりこっちを向いたり、立ったり座ったり歩いたりとポーズを変える。

すると、あら不思議。
何枚かは「これならまあ、大丈夫かな……」という写真が撮れているのだ。

そんなことしたら、メモリーがすぐいっぱいになるのでは? と心配になるかもしれないが、奇跡の一枚だけを残して、あとはサクッと消去すればいい。
中にはとんでもなく不細工な写真も混ざっているから、証拠隠滅の意味合いもある。

我が家では旅行先の家族写真も、結構パシャパシャパシャパシャパシャとたくさんシャッターを切る。
そして家族全員納得できるもの以外は消去である。

あまりに原始的だけど、意外とみんなやっていないコツのような気がするので、ぜひお伝えしたいと思った次第です。

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

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