2019.4.11
バッグを持つべきか持たざるべきかそれが問題だ〜アメリカ男はいつも手ぶら
アメリカで生まれ育った一般的な男性が、日本に来て驚く光景の一つに、多くの日本人男性が、嬉々として(彼らにはそう見えるらしい)バッグを持ち歩いていることがあるという。特に休日、トートバッグや小さめのショルダーバッグを肩から提げて歩く男性については、「信じられない。恥ずかしくないのか」という印象を持つようだ。
実際、旅行中のアメリカ人男性や雑誌に掲載されるセレブスナップを見ると、圧倒的に手ぶらが多いことに気づく。
アメリカ人男性がカバンを好まない理由は、車社会だから荷物を持ち歩く必要性が薄い、マッチョ文化だから男はいつでも闘えるように両手を空けておくべきと考えている、など諸説あるがはっきりとは分からない。彼らは小さな頃からそういう行動がしみこんでいて、「なぜ?」と問われても、これといった答えが見つからないのだ。
アメリカで持っていると馬鹿にされるショルダーバッグ
彼らは日常生活ではできるだけ手ぶらで歩くのをよしとし、重い教科書を持ち運ばなければならない学生や、大人でもどうしても荷物が多くなる場合は、なるべく男らしいカバン=リュックを選択する。小旅行では手提げのボストンバッグ、ビジネスシーンではブリーフケース一択だ。そして、日本人男性が好んで持ち歩くような小さなショルダーバッグはman purse、略して「murse」と呼んで蔑まれる。
僕もカバンを持つべきか、持たざるべきかについて悩むことがよくある。
無闇にアメリカ人の真似をして、何でもかんでもポケットに突っ込むんで歩くのは馬鹿げていると思うし、荷物を極限まで減らしたシンプルなライフスタイルに憧れも感じる。
なかなか難しい問題だ。