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予約はすでに来年以降! グルメの猛者たちを骨抜きにした“最幸“の中華が“最強“メンバーで復活!!〜わさ

「綾子さんに聞けば間違いない!」――美味なレストランも気の利いた手土産もとびきりのお取り寄せも、おいしいものには死ぬほどうるさいギョーカイのみんなが頼りにするのが、フードパブリシスト高橋綾子のグルメ手帖。誰もがうなる美味の数々を惜しげもなく公開します!

たった数時間で年内の予約がすべて終了したお店が恵比寿に誕生しました。

それだけ誰もがこのお店のオープンを今か今かと待ちわびていたのが、今回ご紹介する「わさ」です。

ガス台に飾ってあるのは……表札!
ガス台に飾ってあるのは……表札!

最初の出会いはまだお店が目黒区八雲にあった頃。
超人気店でしたが、最寄り駅から徒歩20分弱、バスもローカルすぎて使えず歩くかタクシーしかない。

そんなところへGoogle mapを頼りになんとか辿り着くとシャッターは半分閉まっているわ、看板には電気もついていないわで、「このお店、本当に営業しているのか?」と不安にかられたのを覚えています。

お店はゲスト全員が厨房を向く劇場型!
お店はゲスト全員が厨房を向く劇場型!

恐る恐る入ってみると中は薄暗いし、奥にテーブルらしき存在はあれど使っていないみたいだし、店主の山下昌孝さんは黙々と料理を作っていて私を見てもくれない。
唯一、ホッとしたのは奥さまの麻理衣さんの笑顔と、先にお友達が来ていたので「ここで間違ってないのね」と思えたことでした。

かつて上にのせられていた雲丹は中に閉じ込めたスタイルに変わりました
かつて上にのせられていた雲丹は中に閉じ込めたスタイルに変わりました

でもそんな諸々の不安を一瞬にして消し去ったのがひと品目に出された「帆立と雲丹の揚げ餃子」。

コロンと丸いひと口サイズの餃子は火傷しそうなくらいアッツアツでハフハフしながら食べると中から溶けたバターと帆立が入った餡が上にのせた雲丹と相まって、うまみもコクも香りも何もかもが世界最高峰! と、思えたのです。

一発KO、本当においしすぎて仰け反りました。

ペアリングはバターのコクをスパッと切る“魔法の泡”でした
ペアリングはバターのコクをスパッと切る“魔法の泡”でした

それから通わせていただいたのですが、六本木に移転すると本気で予約が取れなくなり足が遠のいていたら、出資母体の変更によるリロケーションのために突如閉店。
山下さんは充電期間に入ってしまったのです。

それから約1年経ち、恵比寿で復活するという知らせを聞き、居ても立っても居られず押しかけたというわけ。

それではその“最幸”の餃子からスタートする山下さんの新たな素晴らしきコースの全貌をご紹介しましょう!
今回は長文なので覚悟してください。

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新刊紹介

高橋綾子

たかはし・あやこ●フードパブリシスト。国内外ファッションブランドのプレス時代から培った〝食″へのこだわりは、舌の肥えた業界人も頼りにするレベルの高さ。年間1000を超えるという外食の日々が築き上げたおいしいもの好きが嵩じて、ついに2018年2月に東京・下北沢にてレストラン「üchï(うち)」をオープン。おいしいものしか喉を通らない不思議体質。
Facebook→https://www.facebook.com/ayako.takahashi.1671

uchi→http://uchi.tokyo/

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