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オマール丸ごとのエビフライ!? あの超人気店「Hiroya」がオープンした新店にハマった!〜YORUYA

こんな隠し技があるとは芸が細かすぎます
こんな隠し技があるとは芸が細かすぎます

ここで「エビの殻の中を見てください」と声がかかる。

え、何? とひっくり返すとそこにはなんとポテトサラダが!!!
しかもこのポテトサラダにはオマールの味噌を使っているのです。

なんてことだ! 楽しすぎる!

ポテトサラダを箸休めにしながら、さらにブイヤーベースのアイオリソースのようにマヨネーズをソースに混ぜてガブリ。
最後はこのソースをたいらげてフィニッシュ。

オマールを余すところなく使ったエビフライ、ヤバい、完全にハマった。

身は半分透き通るくらいの完璧な火入れ!
身は半分透き通るくらいの完璧な火入れ!

Hiroyaは、その時その人に合わせたLIVE料理、だから同じメニューなのに味も内容も違ったりするし、突然ゼロから作ったりするので提供まで時間がかかることもある。
Hiroyaの人気はそれもこれもひっくるめたところにあります。

対してYORUYAはいろいろな文化を吸収してきた背景のカリフォルニアワインに合わせた“おいしい”をベースにしたジャンルレス。
自由でありながら味と内容は決まっているのでお隣さんと違うじゃん! ってことにはならないのがHiroyaとの違いかな。

しかし、このエビフライが出てきたらアガるわ〜。

坂本昌彦シェフ(左)とソムリエの浅岡遼さん(右)
坂本昌彦シェフ(左)とソムリエの浅岡遼さん(右)

坂本シェフとソムリエの浅岡さんのふたりで切り盛りするYORUYA。

自分たちが食べたいと思う定番料理を坂本さんが経験してきた南仏カタルーニャ料理やスペイン料理のエッセンスを加えて昇華させています。

海がない栃木県で育った坂本さん、朝、海辺で漁師が獲った魚に思い入れがあるそうですが、次は“ここでしか食べられないハンバーグ”を思案中らしいです。
YORUYAのハンバーグを食べに行こう! と言われるようなすごいものができるみたいですよ。

浅岡さんは「料理人には自由に好きなものを作って欲しいから、それに寄り添うワインを考えます」と言うだけあって本当に料理と合わせるのが上手。
もちろんワインだけを楽しみに来店する人も多く、常時グラスで1,000〜3,000円のものを各5種類くらい開けています。

浅岡さんはワインのセレクトだけでなく接客も素晴らしい。
私は2回目にしてほぼ好みを覚えられてしまいました。
こういうソムリエさんだと好きなものを出しつつ冒険もさせてくれるので通いたくなります。

坂本さんのお料理と浅岡さんのワイン、絶妙なコンビが織りなすYORUYAは、あっという間にふらりと寄れなくなりそうです。

そうそう、「オマールのエビフライ」、別名「エビゾリ」と言いますが、その由来はぜひお店で訊いてみてください。

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新刊紹介

高橋綾子

たかはし・あやこ●フードパブリシスト。国内外ファッションブランドのプレス時代から培った〝食″へのこだわりは、舌の肥えた業界人も頼りにするレベルの高さ。年間1000を超えるという外食の日々が築き上げたおいしいもの好きが嵩じて、ついに2018年2月に東京・下北沢にてレストラン「üchï(うち)」をオープン。おいしいものしか喉を通らない不思議体質。
Facebook→https://www.facebook.com/ayako.takahashi.1671

uchi→http://uchi.tokyo/

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