2020.1.23
あちこちの美味を食べ尽くした真の食通たちがこぞって通う個性派ビストロ〜Viande
お料理はアミューズ3皿、前菜2皿、メイン、リゾット、デザートがつく「シェフのおまかせコース(3,900円)」というすごいコスパを選ぶって手もあります。
でも、殻付き牡蠣、シャルキュトリー、アミューズ、ディップ、本日の前菜、肉料理、〆、デザートに分けられたアラカルトも、見るからにお腹がすいてくるラインナップ!
なので今回はアラカルトでいきます!
「旬の食材をたくさん使いたい」と話す吉田さんがオススメするのは、岩手県広田湾の牡蠣を世界に誇る最高峰に押し上げたと評価される佐々木眞さんの「3年牡蠣」。
海の中で3年かけて育てた牡蠣は大きくてぷっくりとしてうまみもたっぷり!
吉田さんはこの牡蠣のポテンシャルを生かし、4種類の味付けで提供します。
佐々木さんの牡蠣は噛めば噛むほど甘みが出ると言われていますが、おいしすぎてほぼ丸のみしてしまいました。
生牡蠣がとても良かったので、次回は「蒸し牡蠣 肝バター」も食べてみたい!
とにかくメニューが魅力的なのです。
例えばこの「鶏レバーとフォアグラのムース 焼き林檎と」。
まず「レバーとフォアグラのムースってことは濃厚でふわふわなのね」と想像したところに「え、焼き林檎?!」となるわけです。
奇をてらうことではなく、食材や調理法がベーシックだとソースや食材の組み合わせが珍しかったりと、必ずちょっとした“驚き”が混在しています。
だから食べてみたくなってしまうのです。
で、実際はというと、レバーとフォアグラはまっとうなビストロ料理なのですが、食べた瞬間に林檎との相性の良さに「おっ?」ときて、グラノーラの味わいと食感に「おぉぉぉ~!」となる。
見た目で想像がついたはずなのに、食べてみると「そうきたか!」と思わせるところに、私はハマってしまうのです。
この自家製パンも只者じゃありません。
「1個で良いから圧倒的においしいパンを作ろう」と、100回以上試作してやっと完成したという「栗粉の田舎パン」。
食感がしっとりとしていながらも軽く、表面だけはカリッと焼きあげ、ほんわかした甘みを持ち、そのままでも料理のお供でも、温めても冷めても、どうしたっておいしい!
これがお代わり自由とはなんて罪作りなパンなのだ!
おかげで腹パンです。
「メニュー作りは食材から」という吉田さん。
新玉葱をどうやっておいしく食べようかなと考えてできた「淡路玉葱のプリンと岩手産の塩ウニ」は、時期によって使う玉葱の種類が変わります。
玉葱がプリン仕立てなのだと見た目でもわかるけど、ひと口食べた瞬間に口の中が玉葱ワールドに! そのあとはウニが香りとともに追いついて混ざり合う。
あぁ、なんてこったい! こんな料理に出逢うとは!