2019.9.26
一時代を築いた名シェフが新たに提供する大人の隠れ家〜東郷 TOGO’S〜
ニューヨークではギリシャ料理店でも働いた経験があるそうで、好きな料理のひとつがヨーグルトとキュウリで作る「ジャジキソース」。脂ののった常陸牛のサーロインはプリップリでうまみもたっぷり。そこに登場するジャジキソースの酸味が後味を爽やかにしてくれます。
「とりあえずニューヨークに行きたかった」と話す東郷さん。
だから料理人になりたいと心から思ったのは人より遅かったそう。
でも物心ついた時から料理をしていたというし、初花では20歳そこそこで支店を任せられたというし、松久氏に見初められてNOBU TOKYOの料理長になるほどの才能の持ち主で、つまり料理人は天職だったということでしょうね。
コースの中では箸休めとして提供される蕎麦はひとくちサイズ。
画像は特別に作ってくれたアラカルトのサイズです。
NOBU TOKYO時代にそば打ちの同僚に習って覚えたというお蕎麦は歯ごたえがあり名人の域。東郷さんはフグ調理の免許も持っているそうで12月と1月はフグ料理も楽しめます。
グローバルな感覚の東郷さんが作るフグ料理……どんなことになるのか期待が高まります。
NOBU New Yorkがオープンした1994年のトライベッカは人気もまばらでお店もほとんどなくちょっと危険地区だった。それをNOBUが人を呼んだことで、今はファッション性が高く、レオ様やビヨンセなどハリウッドスターやセレブが住む憧れの地区となった。
NOBU TOKYOも同じ。
何もなかった1998年の六本木通り沿いの南青山6丁目にお洒落な人々がワンサカ集まり、今は高級マンションと個性的なレストランが立ち並ぶ(残念ながらNOBUそのものは新道路の建設で虎ノ門に移転しちゃったけど)。
その両店にいらした東郷さんが立ち上げた。この看板もない東郷TOGO’Sにも、いろいろな国のエッセンスが和食にミックスされた“新和食”に魅了されたセンスのいい大人たちが集まってくるのです。
テラスはきっと大人の社交場になるに違いない。
青山のど真ん中で空の移り変わりを愛でながら、たくさんの要素が詰まった新和食をいただく幸せに、ハートはガッツリ鷲掴みされました。