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心の底から行きつけにしたくなる食べても呑んでも文句なしの店〜荒木町きんつぎ〜

「綾子さんに聞けば間違いない!」――美味なレストランも気の利いた手土産もとびきりのお取り寄せも、おいしいものには死ぬほどうるさいギョーカイのみんなが頼りにするのが、フードパブリシスト高橋綾子のグルメ手帖。誰もがうなる美味の数々を惜しげもなく公開します!

食いしん坊にとって外せない街、荒木町。

この連載でもすでに何軒かご紹介しましたが、まだまだ魅力的なお店が軒を連ねています。今回も大人が普段使いしたいお店をご紹介します。

カウンターの他に個室もあるので、お祝い事もできます
カウンターの他に個室もあるので、お祝い事もできます

実はここ「荒木町きんつぎ」ではまだ新参者なのですが、料理担当の北村徳康さんとお酒担当の佐藤正規さんが独立前にいらしたお店すべてによく行っていたので、縁を感じ、すでに常連面しています。

そんな私を温かく受け止めてくれるおふたりの作るコース料理は優しい味わいの「だし」から始まります。
何も入っていないシンプルの極みのだしは胃を和ませてくれ、お腹が空いていてもいっぱいでも、受け入れ準備万端に。

基本的には松(7,800円)、竹(5,800円)、梅(3,800円 〆ごはん無し)のコース(8品)ですが21時以降はアラカルトもあり、メニューから食べたいものをリクエストしてコースを組み立ててもらうなんてこともしてくれます。

本当に至れり尽せり。

ひとくち前菜の1品目は「能登もずくと水ダコの酢の物」
ひとくち前菜の1品目は「能登もずくと水ダコの酢の物」
2品目は「鱧の南蛮漬けと焼き茄子」
2品目は「鱧の南蛮漬けと焼き茄子」
3品めは「鴨のロース煮と大根の鬼おろし」
3品めは「鴨のロース煮と大根の鬼おろし」

だしの後にひとくち前菜的なものが3連発。
どれも酒呑みにはたまらん料理ばかりです。
そして、お酒は佐藤さんにおまかせ。

「能登もずく」は細いのにシャキシャキ感がたまらないし、鱧を南蛮漬けにしてしまう贅沢を味わい、やわらかくうまみたっぷりの鴨とさっぱりした大根おろしのコンビにKOされ、結果、お酒がすすんでしまうという“けしからんひと皿”たちです。

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新刊紹介

高橋綾子

たかはし・あやこ●フードパブリシスト。国内外ファッションブランドのプレス時代から培った〝食″へのこだわりは、舌の肥えた業界人も頼りにするレベルの高さ。年間1000を超えるという外食の日々が築き上げたおいしいもの好きが嵩じて、ついに2018年2月に東京・下北沢にてレストラン「üchï(うち)」をオープン。おいしいものしか喉を通らない不思議体質。
Facebook→https://www.facebook.com/ayako.takahashi.1671

uchi→http://uchi.tokyo/

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