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孤高の料理人による絶品すぎる中華に舌も心も踊りっぱなし〜サエキ飯店〜

「綾子さんに聞けば間違いない!」――美味なレストランも気の利いた手土産もとびきりのお取り寄せも、おいしいものには死ぬほどうるさいギョーカイのみんなが頼りにするのが、フードパブリシスト高橋綾子のグルメ手帖。誰もがうなる美味の数々を惜しげもなく公開します!

このところ大好きなお店はワンオペ(ワンマンオペレーション)、もしくは2人で切り盛りしているところが多いのです。
もともとカウンター好きの私ゆえ、シェフとの距離感とか、お友達の家にいるみたいな雰囲気が心地良いのです。

中国料理らしからぬ外観でしょ。サエキはカタカナ、飯店は漢字ってとこもフォントも、なんだかツボなのです
中国料理らしからぬ外観でしょ。サエキはカタカナ、飯店は漢字ってとこもフォントも、なんだかツボなのです

4月にできたばかりなのにあっという間に予約困難になった「サエキ飯店」も、まさにそんな感じのお店。
調理、接客、ドリンク、お会計、食器洗いと、ひとりで何でもこなすハイパー料理人が、佐伯悠太郎さんです。
あちこちからのおいしいよという噂を耳にして「行かなきゃ!」と電話したところ、1回で繋がり翌月の予約が取れました。でもこれってかなり奇跡に近かったみたいで、その後、電話が繋がらなくて未だ行けないという声をよ〜く聞きます。

マジメな顔して冗談やギャグをサラリと言う佐伯さんのトークに笑いが止まらない!
マジメな顔して冗談やギャグをサラリと言う佐伯さんのトークに笑いが止まらない!

いったい何がこんなに人を魅了するのかと申しますと……。

お料理は間違いないきっちりとした広東料理がベース。
そこに「こんなの作ってみたんだけど食べてみてよ」っていう感じの気負ってない軽さがあるのです。
驚いたり、ほっこりしたり、クラシックでありながらモダン、料理はすべて叫び出したくなるほどおいしい。

お店は入った瞬間からニンマリしてしまう空間。
清潔感があって適度にカジュアルで、「久しぶり〜」と、友人宅に三々五々集まってくる感じ。ス〜っと自然に溶け込めてしまうのです。

おいしくって楽しくて、心地良い、ついでにお手頃価格。
一目惚れ! 好き過ぎます!

外はカリッカリで中はとろんとろんの大根餅に一発KO食らいました
外はカリッカリで中はとろんとろんの大根餅に一発KO食らいました

8,000円のコースは小皿料理が3~4品出た後、スープ、肉料理、魚料理、野菜料理、ごはんもの、デザートです。
ライトな5,500円のコースもあります。
足りない場合は追加も可能。
私はいつも麺を追加します。上湯か山椒を効かせたゴマスープか、〆ごはんはどれも魅力的で困ってしまいます。

とってもシンプルで、言っちゃうとどこにでもあるような見た目なのですが、ひと口食べてごらんなさい、目を丸くして「おいしい〜!」と叫ぶはず。

ひとつの料理としてもおいしいけど、添えてあったり、かけてあったりするレバーペースト、ゴマソースがこれまた絶品で、お豆腐にかけたいとか和え麺にしたいとか野菜でディップしたいとか、酒のアテにしたいとか、妄想がどんどん膨らんでしまいます。

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新刊紹介

高橋綾子

たかはし・あやこ●フードパブリシスト。国内外ファッションブランドのプレス時代から培った〝食″へのこだわりは、舌の肥えた業界人も頼りにするレベルの高さ。年間1000を超えるという外食の日々が築き上げたおいしいもの好きが嵩じて、ついに2018年2月に東京・下北沢にてレストラン「üchï(うち)」をオープン。おいしいものしか喉を通らない不思議体質。
Facebook→https://www.facebook.com/ayako.takahashi.1671

uchi→http://uchi.tokyo/

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