2019.3.21
銀座に日常使いしたい「ご近所ごはん」なお店があるなんて! 〜せろ〜
銀座ってハレの日使いというか、高級レストランというイメージがありますよね。
もしくは合コンとかしちゃうガヤガヤ系のお店。
ところがあったんです。
ご近所にあったら嬉しい、おいしくってリーズナブルで、ひとりでもデートでも友達とでもOKな素敵なお店が。
しかもオリジナリティーあふれるお料理ばかりで、ものすごく私好みなのです。
銀座コリドー街を曲がった路地にある雑居ビルの2階にお店はあります。
そうだ! ひとつ言っておかないと。
google mapを信頼すると一本裏手に行ってしまった挙句に迷子になり、お店の方に迎えにきてもらうはめになりますので、必ずコリドー街から路地に入ること。
これ重要です。
さてと、お店に入りましょうかね。
迎えてくれるのはオーナーシェフの伊藤憲二さんとスタッフの山崎将弥さん。
伊藤さんは20代からずっと日本料理の世界にいて、29歳からオーストラリアへ移住。メルボルンにあるモダンキュイジーヌレストランでシェフとして腕をふるっていたそうです。
帰国後は麻布十番「可不可」のシェフを3年間務めたあと独立し、この店「せろ」をオープンしました。
伊藤さんの作るものは器の中で和と洋が溶け合う感じ。
味の組み合わせ方が自由で、“新感覚の和”とでも言いましょうか。
メニューは料理名ではなく食材が書かれています。この食材たちがいったいどんな形になるのか予想するのも楽しい。
だから私はあまり細かくディテールを訊かないタイプ。
目の前に置かれて「おぉ!」となるか、「ふ〜ん」となるか、では、ワクワク度が違うでしょ。
オープンキッチンだと作っている過程も見られるから好き。
「あれ何だろう? 私のかな」と食べる気満々になっているのに他のテーブルにいってしまってがっかりしたり、盛り付けが美しくて嬉しくなったり、おいしい匂いに幸せな気分になったり、レストランって本当に素敵な場所!
こちらはまさに“ワンダーランド”。
驚いたり、喜んだり、五感が忙しなく動きまくります。
ではでは、ちょっとお料理をご紹介していきましょうか。
こちらは「太刀魚湯引き 春のお野菜 真昆布ソース」です。
お魚は仕入れによって変わりますが、冷菜の中に昆布ソースを使ったお刺身は必ずあります。
このソースが絶品なのです。
作り方はドレッシングに昆布を漬けて、やわらかくなったらその昆布を細かく刻んで戻したらできあがり。これね、お魚はもちろんだけどお野菜も格段においしくなるのです。
他にも「ふぐぶつ切り 自家製柚子こしょう レモン醤油」ってお料理があるのですが、このレモン醤油が侮れない。
言われてみればレモンと醤油って合うし、なかったわけじゃないけど、「あ、こういう食材に使うのか」って思わせるのです。
食材や味の組み合わせのセンスが抜群なのですよ。