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食通軍団が絶賛する無冠のリストランテ〜イル・ジョット〜

「綾子さんに聞けば間違いない!」――美味なレストランも気の利いた手土産もとびきりのお取り寄せも、おいしいものには死ぬほどうるさいギョーカイのみんなが頼りにするのが、フードパブリシスト高橋綾子のグルメ手帖。誰もがうなる美味の数々を惜しげもなく公開します!

世田谷区駒沢の地にオープンしたのが2002年、雑誌に掲載されていたのを見て、初めて訪れたのは15年前くらいだったかな。

当時の田園都市線沿線って魅力的なお店が本当に少なかった。だからこの「イル・ジョット」の出現はありがたかったですね〜。
とは言え、駒沢近辺に住んでいる友人が少なかったのと、駅から結構遠いのとで、たまにしか行くチャンスがなく何年かが過ぎていました。

ところが、このところ頻繁に訪れるようになったのは、こちらに足繁く通う食通軍団からお誘いがあるから。

まぁ、とにかく食のプロフェッショナルたちが大絶賛するお店なのです。

真っ白の壁にロゴだけって良い感じにおしゃれでしょ。ちゃんと見てないと通り過ぎてしまうこともあるので気をつけて
真っ白の壁にロゴだけって良い感じにおしゃれでしょ。ちゃんと見てないと通り過ぎてしまうこともあるので気をつけて

久しぶりに伺った時には迷子になりました。
あったはずの場所にない!

右往左往してgoogle mapのお世話になり、なんとかお店にたどり着きました。
駒沢4丁目から5丁目に移転したのが2011年だそうで、「お店、通ってたから知ってるもん」と、言ってしまった自分が恥ずかしかった。

以前は「本日のパスタです」って最初にサンプルを見せてもらって、どんな味にするか相談したり、テーブルまで持ってきてくれるお魚も何種類かあり、調理法も様々。
お魚料理が得意だったような記憶があるのですが、今はお肉料理が大評判の“炭焼きの名手”となり、しかもシェフはかなりのイケメン。

仲良しの美男美女夫婦でお店を切り盛りしています。付かず離れずの奥さまのサービスがまた心地よいのです
仲良しの美男美女夫婦でお店を切り盛りしています。付かず離れずの奥さまのサービスがまた心地よいのです

イケメンっぷりはさておき、高橋直史シェフの焼きの技術は滋賀県の精肉店「サカエヤ」のお肉が食べられると言えば、どんなにすごいかわかってもらえるでしょう。

サカエヤ店主、新保吉伸さんは人生を肉に捧げた肉の世界では神レベルの人。どんなに有名なシェフであっても、その人の焼いたお肉を食べて、とことん話して納得しないと取引しない。
サカエヤのお肉を扱っているお店はもちろんのこと、全国の評判のレストランをあちこち訪れ、味が落ちれば取引停止。お肉を愛するが故に、自分にも他人にもとても厳しい。

そのお肉を焼き続けて5年以上経つのだから、肉好きが放っておくわけがないってことです。

さてと、高橋シェフのお料理ですよね。

では、本日も肉料理が中心のおまかせコースをいっただきま〜す。

この専門店ができたら間違いなく大行列になります!
この専門店ができたら間違いなく大行列になります!

マジで生まれ変わっても食べたい「愛農ポークハムとブッラータチーズのブルスケッタ」です。

上にかかっているのは山わさび。
自家製ハムの作り方は訊いてないのでわかりませんが、ハムであってハムじゃない。薄切り肉のようにしっとりとやわらかで味わいはスッキリ。
クリーミーでトロけてしまいそうなブッラータに山わさびとの三位一体の攻撃にあってはイチコロですよ。

パスタ料理はオープン時から評価が高かった
パスタ料理はオープン時から評価が高かった

さっきまで生きていたカニを使った「ズワイガニの冷製パスタ」。
こんなにおいしくしてもらったらカニも本望だろうな。

高橋シェフの手打ちパスタはオープンした時から人気が高い。パスタとソースの“引き出し”がたくさんあるので組み合わせは自由自在です。

だから絶対最後にパスタを食べてしまうんだな。

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新刊紹介

高橋綾子

たかはし・あやこ●フードパブリシスト。国内外ファッションブランドのプレス時代から培った〝食″へのこだわりは、舌の肥えた業界人も頼りにするレベルの高さ。年間1000を超えるという外食の日々が築き上げたおいしいもの好きが嵩じて、ついに2018年2月に東京・下北沢にてレストラン「üchï(うち)」をオープン。おいしいものしか喉を通らない不思議体質。
Facebook→https://www.facebook.com/ayako.takahashi.1671

uchi→http://uchi.tokyo/

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