2019.3.14
食通軍団が絶賛する無冠のリストランテ〜イル・ジョット〜
世田谷区駒沢の地にオープンしたのが2002年、雑誌に掲載されていたのを見て、初めて訪れたのは15年前くらいだったかな。
当時の田園都市線沿線って魅力的なお店が本当に少なかった。だからこの「イル・ジョット」の出現はありがたかったですね〜。
とは言え、駒沢近辺に住んでいる友人が少なかったのと、駅から結構遠いのとで、たまにしか行くチャンスがなく何年かが過ぎていました。
ところが、このところ頻繁に訪れるようになったのは、こちらに足繁く通う食通軍団からお誘いがあるから。
まぁ、とにかく食のプロフェッショナルたちが大絶賛するお店なのです。
久しぶりに伺った時には迷子になりました。
あったはずの場所にない!
右往左往してgoogle mapのお世話になり、なんとかお店にたどり着きました。
駒沢4丁目から5丁目に移転したのが2011年だそうで、「お店、通ってたから知ってるもん」と、言ってしまった自分が恥ずかしかった。
以前は「本日のパスタです」って最初にサンプルを見せてもらって、どんな味にするか相談したり、テーブルまで持ってきてくれるお魚も何種類かあり、調理法も様々。
お魚料理が得意だったような記憶があるのですが、今はお肉料理が大評判の“炭焼きの名手”となり、しかもシェフはかなりのイケメン。
イケメンっぷりはさておき、高橋直史シェフの焼きの技術は滋賀県の精肉店「サカエヤ」のお肉が食べられると言えば、どんなにすごいかわかってもらえるでしょう。
サカエヤ店主、新保吉伸さんは人生を肉に捧げた肉の世界では神レベルの人。どんなに有名なシェフであっても、その人の焼いたお肉を食べて、とことん話して納得しないと取引しない。
サカエヤのお肉を扱っているお店はもちろんのこと、全国の評判のレストランをあちこち訪れ、味が落ちれば取引停止。お肉を愛するが故に、自分にも他人にもとても厳しい。
そのお肉を焼き続けて5年以上経つのだから、肉好きが放っておくわけがないってことです。
さてと、高橋シェフのお料理ですよね。
では、本日も肉料理が中心のおまかせコースをいっただきま〜す。
マジで生まれ変わっても食べたい「愛農ポークハムとブッラータチーズのブルスケッタ」です。
上にかかっているのは山わさび。
自家製ハムの作り方は訊いてないのでわかりませんが、ハムであってハムじゃない。薄切り肉のようにしっとりとやわらかで味わいはスッキリ。
クリーミーでトロけてしまいそうなブッラータに山わさびとの三位一体の攻撃にあってはイチコロですよ。
さっきまで生きていたカニを使った「ズワイガニの冷製パスタ」。
こんなにおいしくしてもらったらカニも本望だろうな。
高橋シェフの手打ちパスタはオープンした時から人気が高い。パスタとソースの“引き出し”がたくさんあるので組み合わせは自由自在です。
だから絶対最後にパスタを食べてしまうんだな。