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高橋綾子「綾子のギョーカイ総受けグルメ手帖」
「綾子さんに聞けば間違いない!」――美味なレストランも気の利いた手土産もとびきりのお取り寄せも、おいしいものには死ぬほどうるさいギョーカイのみんなが頼りにするのが、フードパブリシスト高橋綾子のグルメ手帖。誰もがうなる美味の数々を惜しげもなく公開します!

銀座に日常使いしたい「ご近所ごはん」なお店があるなんて! 〜せろ〜

銀座ってハレの日使いというか、高級レストランというイメージがありますよね。
もしくは合コンとかしちゃうガヤガヤ系のお店。

ところがあったんです。

ご近所にあったら嬉しい、おいしくってリーズナブルで、ひとりでもデートでも友達とでもOKな素敵なお店が。
しかもオリジナリティーあふれるお料理ばかりで、ものすごく私好みなのです。

雑居ビルの2階なのでお店に入るまではあまり期待できなかったのは事実
雑居ビルの2階なのでお店に入るまではあまり期待できなかったのは事実

銀座コリドー街を曲がった路地にある雑居ビルの2階にお店はあります。

そうだ! ひとつ言っておかないと。
google mapを信頼すると一本裏手に行ってしまった挙句に迷子になり、お店の方に迎えにきてもらうはめになりますので、必ずコリドー街から路地に入ること。
これ重要です。

さてと、お店に入りましょうかね。

初めてでもすんなり入りやすい雰囲気です。座ってしまえばお友達のお家にいるみたいに思えます
初めてでもすんなり入りやすい雰囲気です。座ってしまえばお友達のお家にいるみたいに思えます

迎えてくれるのはオーナーシェフの伊藤憲二さんとスタッフの山崎将弥さん。

伊藤さんは20代からずっと日本料理の世界にいて、29歳からオーストラリアへ移住。メルボルンにあるモダンキュイジーヌレストランでシェフとして腕をふるっていたそうです。
帰国後は麻布十番「可不可」のシェフを3年間務めたあと独立し、この店「せろ」をオープンしました。

メニューはお料理の食材が羅列しているスタイル
メニューはお料理の食材が羅列しているスタイル

伊藤さんの作るものは器の中で和と洋が溶け合う感じ。
味の組み合わせ方が自由で、“新感覚の和”とでも言いましょうか。

メニューは料理名ではなく食材が書かれています。この食材たちがいったいどんな形になるのか予想するのも楽しい。

だから私はあまり細かくディテールを訊かないタイプ。
目の前に置かれて「おぉ!」となるか、「ふ〜ん」となるか、では、ワクワク度が違うでしょ。
オープンキッチンだと作っている過程も見られるから好き。
「あれ何だろう? 私のかな」と食べる気満々になっているのに他のテーブルにいってしまってがっかりしたり、盛り付けが美しくて嬉しくなったり、おいしい匂いに幸せな気分になったり、レストランって本当に素敵な場所!

こちらはまさに“ワンダーランド”。
驚いたり、喜んだり、五感が忙しなく動きまくります。

ではでは、ちょっとお料理をご紹介していきましょうか。

かかっている真昆布ソースのおいしさたるや! 何度いただいても感動ものです
かかっている真昆布ソースのおいしさたるや! 何度いただいても感動ものです

こちらは「太刀魚湯引き 春のお野菜 真昆布ソース」です。
お魚は仕入れによって変わりますが、冷菜の中に昆布ソースを使ったお刺身は必ずあります。
このソースが絶品なのです。
作り方はドレッシングに昆布を漬けて、やわらかくなったらその昆布を細かく刻んで戻したらできあがり。これね、お魚はもちろんだけどお野菜も格段においしくなるのです。

他にも「ふぐぶつ切り 自家製柚子こしょう レモン醤油」ってお料理があるのですが、このレモン醤油が侮れない。
言われてみればレモンと醤油って合うし、なかったわけじゃないけど、「あ、こういう食材に使うのか」って思わせるのです。

食材や味の組み合わせのセンスが抜群なのですよ。

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高橋綾子

たかはし・あやこ●フードパブリシスト。国内外ファッションブランドのプレス時代から培った〝食″へのこだわりは、舌の肥えた業界人も頼りにするレベルの高さ。年間1000を超えるという外食の日々が築き上げたおいしいもの好きが嵩じて、ついに2018年2月に東京・下北沢にてレストラン「üchï(うち)」をオープン。おいしいものしか喉を通らない不思議体質。
Facebook→https://www.facebook.com/ayako.takahashi.1671

uchi→http://uchi.tokyo/

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