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高橋綾子「綾子のギョーカイ総受けグルメ手帖」
「綾子さんに聞けば間違いない!」――美味なレストランも気の利いた手土産もとびきりのお取り寄せも、おいしいものには死ぬほどうるさいギョーカイのみんなが頼りにするのが、フードパブリシスト高橋綾子のグルメ手帖。誰もがうなる美味の数々を惜しげもなく公開します!

おしゃれカフェかと思いきや…ガッツリ居酒屋メニューのギャップ萌え!〜浮雲〜

学芸大学駅にはおいしくてリーズナブルで、予約も「これからお伺いしたい」が可能なお店が多い。

満席の場合は諦めて別なお店に行くけれど、今日食べたいものが食べられる、学大はそんな街だから好きなんです。

ということで、今回は学大で見つけた、良い意味でふわふわしたお店をご紹介します。

東口を出て3本目の角を左に曲がった路地の2階にある「酒場浮雲」。色々なことにとらわれないようにってつけた名前らしいですよ。

ボードに書く文字はオススメではなく“今日のひとこと“。
ボードに書く文字はオススメではなく“今日のひとこと“。

まず最初に試練が訪れる。

いやぁ、階段が途中から結構急なんですよ。幅も狭いからヒール履いていたら手すりを掴まないと落ちるかもしれません。
そして試練を乗り越えた先にはボードに「鹿」のひと文字。

思わず笑っちゃいました。鹿、入荷しているのね。

真ん中だけくり抜いてガラスにしたアンティークのドアが素敵なの。
なんでも店主、有川毅さんの以前の勤務先がアンティークショップも経営されていて、内装は一緒に考えてもらったそうです。

アンティークのドアや照明やタイルに「これ、やっすいやつです」と自分たちで選んだ椅子やテーブルが混在したこだわりの内装。
アンティークのドアや照明やタイルに「これ、やっすいやつです」と自分たちで選んだ椅子やテーブルが混在したこだわりの内装。

パンケーキが出てきそうなおしゃれカフェみたいなのにユニフォームは白Tシャツにエプロンで料理も接客も居酒屋さん。こういうところがツボなんですよ。ギャップ萌えとでも言いましょうか。

路地を入るし2階なのにいつも混んでいる。なぜ?って訊くと、「窓が大きいしこの雲のライト(壁にかかっている雲を象ったイルミネーションライト)が目立つみたいで通りすがりに寄っていただけるみたいです」と有川さん。

住まいも学大、だからこの街にはどんなお店が必要かよ〜くわかっているのかも。

9年間勤めたもつ鍋屋さんからいただいたレシピを元にしたお店の名物「もつ煮」。ものすごくうまいっ!
9年間勤めたもつ鍋屋さんからいただいたレシピを元にしたお店の名物「もつ煮」。ものすごくうまいっ!

有川さんの経歴もまさに浮雲のよう。
宮崎県の調理師学校を卒業後、スイスの日本料理屋に修業へ。その理由はヨーロッパに行きたかったから。

1年半後に帰国した後はイタリア料理店に2年ほど勤め、次はなぜかもつ鍋屋さんへ。これが9年とかなり長かった。しかしここで人間的に大きく成長させてもらい、店の経営も学んだそう。

そして独立するべく物件探しをしている間は武蔵小山の大人気ピッツェリア、「ラ・トリプレッタ」にいたそうです。
「そういえばトリプレッタで見たかも、というか顔が“トリプレッタ族”だよね」って言ったら笑われた。

注)ラ・トリプレッタのスタッフは顔が濃いめのイケメン揃い。

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高橋綾子

たかはし・あやこ●フードパブリシスト。国内外ファッションブランドのプレス時代から培った〝食″へのこだわりは、舌の肥えた業界人も頼りにするレベルの高さ。年間1000を超えるという外食の日々が築き上げたおいしいもの好きが嵩じて、ついに2018年2月に東京・下北沢にてレストラン「üchï(うち)」をオープン。おいしいものしか喉を通らない不思議体質。
Facebook→https://www.facebook.com/ayako.takahashi.1671

uchi→http://uchi.tokyo/

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