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高橋綾子「綾子のギョーカイ総受けグルメ手帖」

食通軍団が絶賛する無冠のリストランテ〜イル・ジョット〜

熟成させているのにどうしてこんなに真っ赤っ赤でいられるのだろう
熟成させているのにどうしてこんなに真っ赤っ赤でいられるのだろう

お待ちかねのお肉、これはジビーフですね。

いつも思うのですが新保さんのお肉は真っ赤なのです。前に取材したお店のもそうで、新保さんにどうして?って訊いたら「それを語るのには時間が相当必要です」と言われ、未だその謎は解けずにいます。

でもいくらお肉自体がおいしくても、焼き手がダメだとぶち壊し! ですが。
冒頭にも書いた通り、高橋さんは焼きの名手なので心配ご無用です。
でもって、↑が、↓こうなります。

右側がジビーフ、左はラムです。お肉はぜ〜んぶサカエヤさんから仕入れています
右側がジビーフ、左はラムです。お肉はぜ〜んぶサカエヤさんから仕入れています

お肉を焼くのに使っているのは焼鳥用の炭火のコンロ。ほぼ直火なんじゃないかってくらい近くで焼くそうで、火の中にお肉がいるような感じ。
あれでよく焦げないなぁと本気で思います。

表面のほんの1mmくらいがカリカリで、あとは真っ赤で潤いたっぷり。

ジビーフはいわゆる「やわらか〜い、溶ける〜」ってお肉とは真逆。
硬いのですが、噛みきれないとか顎が疲れるとかではなくて、野生のうまみっていうのかな、内側から力強さが伝わってくる感じ。
それで噛んでると香りがぷわ〜んとしてくる。
言葉ではこの感覚が伝わらなそうなので、ぜひ食べてください。

ラムはとってもやわらかい。いわゆる羊臭はほわっと感じるくらい。

え、臭いのは嫌?
何言ってるんですか、香りがなきゃ羊食べる意味ないですよ。でもラムなので本当に羊臭いのが好きな人には物足りないレベルですけどね。
しかしこの香りを残して、この焼き加減、天才だな。

それにしても、どうしてこのお店の評価がこんなに低いのかわからないな。

あ〜、もうたまらん! 愛農ポークのカツレツは食べた途端ジュワっと脂が広がります。おいしすぎる
あ〜、もうたまらん! 愛農ポークのカツレツは食べた途端ジュワっと脂が広がります。おいしすぎる

ということで、お料理がどんだけおいしいかをツラツラ書きましたが、このお料理をアットホームな雰囲気でいただけるというのが、さらにもっと素晴らしい。

なんていうか、アウェー感がないのです。久しぶりにお伺いした時は常連さんと一緒だったのでシェフもサービス担当の奥さまも受け入れ態勢万全だったかもしれないけど、その後、何度行っても「お帰りなさい」って言われているみたいな気がするのです。

この照明の明るさは美人度がアップするらしいです。いつかデートに使いたい
この照明の明るさは美人度がアップするらしいです。いつかデートに使いたい

だからなのか、ご家族でいらっしゃる方も多いですね。もちろんお子さまもいますが、みんなお行儀が良くて、大人の時間を壊したりするようなことはいたしません。

この店にはゆったりと優しい時間が流れています。
仕事モードではなくお友達とか恋人とか家族とか、気を張らなくて良い人と一緒に来たいお店です。

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高橋綾子

たかはし・あやこ●フードパブリシスト。国内外ファッションブランドのプレス時代から培った〝食″へのこだわりは、舌の肥えた業界人も頼りにするレベルの高さ。年間1000を超えるという外食の日々が築き上げたおいしいもの好きが嵩じて、ついに2018年2月に東京・下北沢にてレストラン「üchï(うち)」をオープン。おいしいものしか喉を通らない不思議体質。
Facebook→https://www.facebook.com/ayako.takahashi.1671

uchi→http://uchi.tokyo/

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