2019.2.21
門前仲町で衝撃と未知のおいしさ体験はいかが? 〜ラグレアーブル・エスプリ・ド・ギャマン〜
今回はなんだか応援したくなってしまうお店をご紹介します。
「ラグレアーブル・エスプリ・ド・ギャマン」があるのは私にとっては、少々アウェーな門前仲町。
google mapに頼らないと右も左も分からないのですが、ここは駅から1分なので出口さえ間違えなければ迷子にならないってところも好き。
ハワイの海をイメージしたという、鮮やかなブルーの階段を昇ってドアを開けると、目の前に広がるカウンターにはひとりで切り盛りしている佐山典義シェフ。
入り口とカウンターが近いせいか、初めてでも「あ、どうもどうも、お邪魔しま〜す」って感じなのよね。
座面や背もたれの高さ、クッションの厚さなど佐山さんが考えに考えて決めたので、ハイチェアーだけど座り心地が良い。
ゆるりと落ち着くし、お客さまも大勢というよりはひとりとかふたりでいらっしゃるので、カウンターでみんなが仲良くなってしまうパターン。
よって、気がつくと終電ギリギリになってしまうのが問題です。
そうそう、奥には6名までの個室もあります。秘密の会合にはこちらをどうぞ。
ところでギャマンという名前で、あれ?と思った方、正解です。
佐山さんは「オー・ギャマン・ド・トキオ」の木下威征シェフの元で14年ほど修業をされ、お墨付きをいただき独立。
卒業生の証として“ギャマン”の文字が店名に入りました。
アラカルトで木下シェフのスペシャリテ「とうもろこしのムースと生ウニ」や「トリュフのふわふわスフレオムレツ」などもいただけますが、コース料理が本当に素晴らしい!
オーナーシェフになった喜びなのでしょうか、料理がすべてキラキラ輝いているのです。
アミューズは「天使の海老のタルタルとカシューナッツのムース アメリケーヌソース」でした。
初っ端からのけぞるほどの美味しさ!
ギャマンのとうもろこしのムースへのオマージュなのかしら、これなら師匠もきっと喜ぶはず。
こちらのお料理はフランス料理がベースになっているけれど、和の要素もあちこちに見え隠れしています。削ぎ落とすのではなく味を重ねているのですが、その塩梅がとっても上手。
佐山さんの料理はソロパートがあったり、すべての楽器が奏でられたりするオーケストラのように、様々な味の中からひとつが際立ったり、一体となったりするので楽しくて仕方がない。