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門前仲町で衝撃と未知のおいしさ体験はいかが? 〜ラグレアーブル・エスプリ・ド・ギャマン〜

「綾子さんに聞けば間違いない!」――美味なレストランも気の利いた手土産もとびきりのお取り寄せも、おいしいものには死ぬほどうるさいギョーカイのみんなが頼りにするのが、フードパブリシスト高橋綾子のグルメ手帖。誰もがうなる美味の数々を惜しげもなく公開します!

今回はなんだか応援したくなってしまうお店をご紹介します。

「ラグレアーブル・エスプリ・ド・ギャマン」があるのは私にとっては、少々アウェーな門前仲町。

お店は2階なのでうっかりすると通り過ぎるので気をつけて!
お店は2階なのでうっかりすると通り過ぎるので気をつけて!

google mapに頼らないと右も左も分からないのですが、ここは駅から1分なので出口さえ間違えなければ迷子にならないってところも好き。

紺碧色の階段は不思議と高揚感があります
紺碧色の階段は不思議と高揚感があります

ハワイの海をイメージしたという、鮮やかなブルーの階段を昇ってドアを開けると、目の前に広がるカウンターにはひとりで切り盛りしている佐山典義シェフ。

入り口とカウンターが近いせいか、初めてでも「あ、どうもどうも、お邪魔しま〜す」って感じなのよね。

お店というより友達の家に入る感じが良いのです
お店というより友達の家に入る感じが良いのです

座面や背もたれの高さ、クッションの厚さなど佐山さんが考えに考えて決めたので、ハイチェアーだけど座り心地が良い。
ゆるりと落ち着くし、お客さまも大勢というよりはひとりとかふたりでいらっしゃるので、カウンターでみんなが仲良くなってしまうパターン。

よって、気がつくと終電ギリギリになってしまうのが問題です。
そうそう、奥には6名までの個室もあります。秘密の会合にはこちらをどうぞ。

ハワイ好きの佐山シェフはロゴの”L”も波をイメージした
ハワイ好きの佐山シェフはロゴの”L”も波をイメージした

ところでギャマンという名前で、あれ?と思った方、正解です。
佐山さんは「オー・ギャマン・ド・トキオ」の木下威征シェフの元で14年ほど修業をされ、お墨付きをいただき独立。
卒業生の証として“ギャマン”の文字が店名に入りました。

アラカルトで木下シェフのスペシャリテ「とうもろこしのムースと生ウニ」や「トリュフのふわふわスフレオムレツ」などもいただけますが、コース料理が本当に素晴らしい!

オーナーシェフになった喜びなのでしょうか、料理がすべてキラキラ輝いているのです。

独創的な組み合わせで至福の味に!
独創的な組み合わせで至福の味に!

アミューズは「天使の海老のタルタルとカシューナッツのムース アメリケーヌソース」でした。

初っ端からのけぞるほどの美味しさ!

ギャマンのとうもろこしのムースへのオマージュなのかしら、これなら師匠もきっと喜ぶはず。

こちらのお料理はフランス料理がベースになっているけれど、和の要素もあちこちに見え隠れしています。削ぎ落とすのではなく味を重ねているのですが、その塩梅がとっても上手。
佐山さんの料理はソロパートがあったり、すべての楽器が奏でられたりするオーケストラのように、様々な味の中からひとつが際立ったり、一体となったりするので楽しくて仕方がない。

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新刊紹介

高橋綾子

たかはし・あやこ●フードパブリシスト。国内外ファッションブランドのプレス時代から培った〝食″へのこだわりは、舌の肥えた業界人も頼りにするレベルの高さ。年間1000を超えるという外食の日々が築き上げたおいしいもの好きが嵩じて、ついに2018年2月に東京・下北沢にてレストラン「üchï(うち)」をオープン。おいしいものしか喉を通らない不思議体質。
Facebook→https://www.facebook.com/ayako.takahashi.1671

uchi→http://uchi.tokyo/

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