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未訪を大後悔! 身も心も骨抜きにされるクリエイティブで正統な日本料理 〜日本料理 四四A2〜

「綾子さんに聞けば間違いない!」――美味なレストランも気の利いた手土産もとびきりのお取り寄せも、おいしいものには死ぬほどうるさいギョーカイのみんなが頼りにするのが、フードパブリシスト高橋綾子のグルメ手帖。誰もがうなる美味の数々を惜しげもなく公開します!

“行きたいリスト”に長いこと入っていながらチャンスがなかった「日本料理 四四A2」
お友達に誘っていただきやっと伺うことができました。

ヨンヨンエーツー? シシエーニ?
実は店名が読めなかったのですが、名刺をいただいて納得。

店主、福島良篤さんのお名前から取った「ヨシアツ」でした。

正統な日本料理店の構えですが、お料理はクリエイティブで正統
正統な日本料理店の構えですが、お料理はクリエイティブで正統

なぜこんな素敵なお店が“知る人ぞ知る状態”なのかわかりませんが、私の周りもほとんど行ったことがない。でも、お料理はオリジナリティがあってとってもおいしいし、お酒も良いものが揃っていてペアリングも見事。

表を仕切る女将さんの接客も丁寧でつかず離れず感もあって、接待にも利用できます(個室はないので密談はできません)。
恵比寿駅から少々離れてはいるものの歩けない距離でもないし、むしろごちゃごちゃしていなくて落ち着く。内装はシンプルで清潔でおしゃれ。

グルメな方々〜、いったいどこに目をつけていらっしゃるのですか〜?って、今まで訪れていなかった私自身にも強く言いたい。

読めない店名(笑)
読めない店名(笑)

それにしても世の中の評価ってどうなっているのでしょうか。
店名が読めなくて検索できなかったのか?

予約困難になったら困るけど、この連載は私が本当においしいと思っているお店をご紹介するのが主旨なので、ここを外すわけにはまいりません。

では、日本料理 四四A2のお料理、始まります。

これが豆腐とは!
これが豆腐とは!

はじめに出されたのが「蕗の薹豆腐」です。
見てください! 和菓子のように美しい佇まいではないですか!

マシュマロのような蕗の薹豆腐には蕗の薹味噌とネーブルの皮をのせてあります。ネーブルを合わせることで、蕗の薹特有のあのえぐみが味わいの良いアクセントとなってしまったのです。

「この店主、すごい……」。

どこを食べても鰯、酢飯、ネギ、海苔の4味一体の攻撃が!
どこを食べても鰯、酢飯、ネギ、海苔の4味一体の攻撃が!

次は「鰯の手巻き寿司」。
1/4帖の海苔に直径3cmくらいの鰯の棒寿司がちょこんと鎮座しています。
もうこのヴィジュアルで一発KOでした。

そして食べると……、
パリッと歯切れ良い海苔がふっくらとした半トロの鰯とほんわりした酸味の酢飯を包んで一緒に喉を通った時の感動は忘れられない!

あぁ、今も蘇ってくるあの味。
たまらんぜよ。

カラスミドッグ、屋台で売り出したい! 毎日完売だろうなぁ
カラスミドッグ、屋台で売り出したい! 毎日完売だろうなぁ

これ、何だと思います?
ホットドックを象った「カラスミドック」なのです。ヤバすぎでしょ?
ひと口サイズのくせにおいしさは超ビッグサイズ!

バンズはモチ米粉と酒粕でできていてもっちりとしてちょっぴり甘い。
レタスに見立てたのは菜の花の辛子和え。

食感、味わい、プレゼンテーション、すべてがパーフェクト!

前菜はこれらに「ボタンエビの自家製海苔酢和え」を加えた4品でしたが、すでに好きすぎてメロメロです。

このコースいったいどうなっちゃうの?

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高橋綾子

たかはし・あやこ●フードパブリシスト。国内外ファッションブランドのプレス時代から培った〝食″へのこだわりは、舌の肥えた業界人も頼りにするレベルの高さ。年間1000を超えるという外食の日々が築き上げたおいしいもの好きが嵩じて、ついに2018年2月に東京・下北沢にてレストラン「üchï(うち)」をオープン。おいしいものしか喉を通らない不思議体質。
Facebook→https://www.facebook.com/ayako.takahashi.1671

uchi→http://uchi.tokyo/

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