よみタイ

2020/3/26

いかがなものか

群ようこ

判型
四六判ソフトカバー
頁数
232
ISBN
978-4-08-788034-2
価格
1,300円+税
発売日
2020年3月26日

なんなのだ、それは! どうしたものか、あれは!
「自分も前から気になっていた!」と納得の24エピソード。

不倫、エビデンス、インスタ映え、グレイヘア、猛暑の日本でのオリンピック開催、中高年女性の女子会、
スマホからのみ購入可能のライブチケット…等々。
日常で起こる出来事、出会う人々、見聞きするあれこれへの「違和感、疑問、いや、きらい」の理由を掘り下げる。
「前からなんとなく思っていた!」「よくぞいってくれた!」と思うこと必至の24エピソード。
「よみタイ」大好評連載をまとめたエッセイ集。

・私は悪くない…「予報が当たらないのは天気が悪い」と、いい放った気象予報士。
・顔を作る…「目をもっと大きく開いて」という、証明写真のカメラマン。
・傘の持ち方…後ろを歩く人に傘の先が当たりそうな持ち方をする人。
・顔の大小…小さいのがよくて、大きいのがよろしくないという価値基準。
・感嘆詞…生粋の日本人なのに、驚いたときに「ワオ」という人。
・エビデンス…「アメリカの最新研究結果」「エビデンス」を繰り返す人。
・CM…きれいごとではない真実が見える、BSのCMのえぐさ。
・外国人が好きな日本…ここ数年で増加傾向にある日本礼讃のテレビ番組。
・受験…高校、大学、塾の関係性と複雑化のなかで学生が翻弄される受験事情。
・グレイヘア…「染めた方が若く見える」という、悪魔の言葉の拭いがたい呪縛。
・スマホ中高年…路上で立ち止まりなにかを検索する中高年男女。
・若者の衛生感覚…他のものは手にしたまま、駅のホームに飲食物を置く青年。
・占い…同人物・同条件でも、占いの種類によってによってまったく変わる運勢。
・マイクロプラスチック…とまらない海洋汚染と、動物たちへの負荷。
・チケット購入…スマホのみでしか購入できないライブチケット。
・女子…「おばさん」と呼べない中高年女性の呼称事情。
・母と娘…自分の親を他人に「お父さん」「お母さん」という若者。
・図書館…他人が触れた本は汚いときらう人たち。
・トランプ大統領…国技館に登場したトランプをスマホで撮影する大人たち。
・不倫…安全牌を持ちながらルール違反をする人たち。
・オリンピック…高温高湿のなかでの開催以外にも多々あるゆがみ。
・乳首…Tシャツ、 Yシャツから見える男性乳首を嫌悪する女性たち。
・両肩丸出し…「抜き衣紋」のようにシャツやブラウスを着る女性たち。
・出品…フリマアプリで、なんでも売る人たち。

群ようこ

むれ・ようこ●1954年東京都生まれ。日本大学藝術学部卒業。広告会社などを経て、78年「本の雑誌社」入社。84年にエッセイ『午前零時の玄米パン』で作家としてデビューし、同年に専業作家となる。小説に『無印結婚物語』などの<無印>シリーズ、『しあわせの輪 れんげ荘物語』などの<れんげ荘>シリーズ、『今日もお疲れさま パンとスープとネコ日和』などの<パンとスープとネコ日和>シリーズの他、『かもめ食堂』『また明日』、エッセイに『ゆるい生活』『欲と収納』『還暦着物日記』『この先には、何がある?』『じじばばのるつぼ』『きものが着たい』『たべる生活』『小福ときどき災難』『今日は、これをしました』『スマホになじんでおりません』『たりる生活』『老いとお金』『こんな感じで書いてます』『捨てたい人捨てたくない人』『老いてお茶を習う』『六十路通過道中』、評伝に『贅沢貧乏のマリア』『妖精と妖怪のあいだ 評伝・平林たい子』など著書多数。

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