よみタイ

2018/6/26

しない。

群ようこ

判型
四六判
頁数
192ページ
ISBN
978-4-08-781662-4
価格
本体1,200円+税
発売日
2018年6月26日

買った。使った。溜め込んだ。
そんな生活にさよならして、自分なりにみつけた「しないこと」。

デビューから三十数年。群ようこ氏は、小説、エッセイ、評伝と幅広く執筆活動を続けている。近著では、自身の同世代である中高年の身の処し方を綴るエッセイが特に好評。近年のミニマル志向は定着の感があるものの、モノを減らしすぎて生活の動線や合理性ばかりが中心となっては、日常の潤いも不足しがちだが、『衣もろもろ』『きもの365日』など多くの著書で証明された審美眼と、頑張りすぎない、ほどよくゆるい感覚をミックスさせた群ようこ流の「取捨選択」を提案する。
通販で買わない・携帯電話を持たない・結婚しない・女性誌は読まない・不要な付き合いはしない・カフェインは摂らない等、ラクで心地よい毎日を送るため、自分なりに見つけた「しないこと」。心地よい日常を呼ぶヒント満載エッセイ。

「しないこと」16章
通販 長らく便利に使ってきた通信販売。ところが、ほとんどミスがなく順調に利用できていたのに、ある時からトラブルが頻繁に起こるようになり…。
携帯電話 一度も持ったことがない携帯電話。しかし、腰を痛めて急に動けなくなった友人を前に、その必要性について考えてみることに…。
化粧 肌に合うものがなかなか見つからず、化粧品選びに苦労し続けて数十年。効果があると聞けば心が揺れるものの、迷いは続き…。
ハイヒール かつてOLだった頃に我慢して履いていたハイヒール。甲高幅広の足に合うものは少なく、ローヒールに今は落ち着いたが…。
手帳 愛用していたハイブランド手帳のレフィルの値段の高さが気になり、始まった手帳探しの日々。好みと実用が合うものに巡りあうまでに時間がかかりついに…。
結婚 両親の関係性を見て結婚への熱意が持てないまま至った今、子供がほしいか否かについて思うこととは…。
言葉 優越感を持たないかわりに、劣等感も持っていなかった子供時代。大人になって働いてみて出会った人に思うことは…。
ポイントカード 望まないのに薦められる各店舗のポイントカード。得なのかもしれないが、買い物するだけで満足なのに…。
クレジットカード 不正使用され利用停止になった経験数回。すべて手放したいと思いつつカード決済ではないと買いにくいものもあり…。
後回し たくさん送られてくる雑誌類、紙類、段ボールしてはいけないとわかりつつも、つい先延ばしにしてしまうと…。
SNS ごく短期間に、様々なものが登場してきたSNS関連。インスタ中心の生活になっている人たちの現実がまったく理解できないが…。
必要のない付き合い 楽しくもないのにだらだらと付き合ってしまう人たちを前に、帰りたいなら自分の気持ちを素直に伝えられないのはなぜ…。
女性誌 本も好きだったが、雑誌も好き。「an・an」「non-no」などで真にいいものを知った昔と違い、今は女性誌を読まなくなったのは…。
捨てすぎること 一人暮らしの室内でも想定外のトラブルは起こる。そんなとき、あまりに削ぎ落しすぎて戸惑うことに…。
カフェイン 小学生高学年からコーヒー好きで欠かさず飲用していたある日、急に体調に変化があり…。
自分だけは大丈夫と思うこと 命を脅かすほどの危険ではなくても、大小のトラブルは日常に起こり得る。疑心暗鬼になりすぎずに備えることとは…。

群ようこ

むれ・ようこ●1954年東京都生まれ。日本大学藝術学部卒業。広告会社などを経て、78年「本の雑誌社」入社。84年にエッセイ『午前零時の玄米パン』で作家としてデビューし、同年に専業作家となる。小説に『無印結婚物語』などの<無印>シリーズ、『しあわせの輪 れんげ荘物語』などの<れんげ荘>シリーズ、『今日もお疲れさま パンとスープとネコ日和』などの<パンとスープとネコ日和>シリーズの他、『かもめ食堂』『また明日』、エッセイに『ゆるい生活』『欲と収納』『還暦着物日記』『この先には、何がある?』『じじばばのるつぼ』『きものが着たい』『たべる生活』『小福ときどき災難』『今日は、これをしました』『スマホになじんでおりません』『たりる生活』『老いとお金』『こんな感じで書いてます』『捨てたい人捨てたくない人』『老いてお茶を習う』、評伝に『贅沢貧乏のマリア』『妖精と妖怪のあいだ 評伝・平林たい子』など著書多数。

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