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大河ドラマがもっと楽しく⁉ 4人の“じゃない方”武将の生涯をダイジェストで紹介〜「戦国サバイバー」まとめ

今川氏真―暗愚なボンボンのレッテル

最後は、今川氏12代当主・今川氏真です。
氏真は、和歌や蹴鞠の才能に優れた、文化人でした。

父・今川義元が桶狭間の戦いで織田信長に討たれた際、弔い合戦を挑まなかったことから、武将としての評価は高くありません。

弔い合戦どころか、氏真は桶狭間から15年後、信長と蹴鞠までしています。
父親を殺した相手と協力して鞠を蹴る……。その時の心の内は氏真本人にしかわかりませんが、なかなか衝撃的なシーンです。

そんな氏真は「父の仇に媚びへつらう軟弱者」と言われてきました。

しかし、歴史的な評価や名声はさておき、晩年は蹴鞠や連歌仲間たちと交流を深め、妻子や孫に囲まれて心穏やかに暮らしたそうです。まさに豊かな老後といった光景が思い浮かびます。
生まれる時代が違ったら、その評価も大きく変わっていたかもしれません。
そう考えると、今私たちがとらわれている社会的評価や価値観も、絶対的なものではないのかもしれないと思えてきます。

氏真の生き様は、およそ400年の時を超えて、「どんな状況であれ自分の人生を歩むべし!」と背中を押してくれる気がします。

***
以上、「戦国サバイバー」に登場した武将たちのダイジェスト紹介でした!

各“サバイバー”たちの詳しい生き様については、ぜひ連載本編でじっくりご確認ください!

今後はどのような個性派武将が登場するでしょうか。乞うご期待です。

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