「甲子園」という夢を失った球児たちの感動録

2020年は新型コロナウイルスの影響で、多くのイベントや大会が中止・延期となった1年でした。
高校球児にとっての夢の舞台「甲子園」もそのひとつ。
大会や試合どころか、部活動自体も自粛せざるを得ない緊急事態が続きました。
そんななかで、野球ひと筋に走り続けてきた球児たちは何を思い、いかにしてその苦しい日々を乗り越えたのか……？

『消えた甲子園　2020高校野球 僕らの夏』（12月16日発売）には、異例づくしとなった今年の夏を、球児たちはどのように過ごしていたのかが記録されています。
登場するのは、智弁和歌山(和歌山)、仙台育英(宮城)、帯広農業(北海道)、智弁学園(奈良)といった野球名門校の数々。
朝日放送テレビ「2020高校野球 僕らの夏」取材班だからこそ見つめることのできた球児たちの感動ドキュメントです。
番組では放送できなかったエピソードも収録されています。

高校野球ファンにとっては、間違いなく今いちばんの必読書。
スポーツや高校野球に詳しくない人でも、自分の努力ではどうしようもない事態に直面した高校生たちの葛藤や、それを支える家族や関係者たちの思いに、目頭が熱くなること間違いなし、です。

年齢や立場に関わらず、誰もが何かしらの変化や忍耐をもって生きた2020年。
この時を生きた者同士だからわかる戸惑いや迷いを共有して、また来年から頑張ってみようと思える。
まさに、今年を締めくくるにふさわしい１冊です！

＊　＊　＊

以上、年末年始に読みたい厳選４冊でした！

「よみタイ」では、多彩な新連載も続々登場中。そちらの読みどころはこちらの特集記事で紹介しています。
外出の機会が減っている今の時期。書籍やWeb連載を通して、様々な世界に触れてみてはいかがでしょうか。