2021.7.30
医師で小説家・知念実希人さんの100万円の使い道。「コロナ禍の出口を見据えて…。祖母の待つ沖縄に帰りたい」
心の隙を突くデマの流布に危機感
そして、残念ながら世の中には、人々の弱った心の隙間を突いて、自分の利益のためにデマを流したり、公衆衛生を害する情報を流したりする人たちがいます。今の社会は、そういった誤った情報が不安な人たちを介してどんどん広がっている状況です。それを信じることによって多くの人の生命が危ぶまれる場合もあり、僕はこうした状況に強い危機感を持っています。
医師でもある立場としてお伝えしたいのは、不安なときこそ、いったんメディアから離れて、できるだけリラックスする時間を持っていただきたいということ。
SNSも不安が不安を呼んで増幅していくシステムですから、ストレスのあるときはシャットアウトがおすすめです。
もし新型コロナウイルスの感染対策情報がほしいときは、公的機関である厚労省や「こびNAVI」(医療従事者が新型コロナウイルス感染症や新型コロナウイルスワクチンに関する正確な情報を届けるプロジェクト)のサイトをチェックするくらいに留めて、やみくもにネットサーフィンをしない方が、結果的に無駄なストレスを抱えずにすみます。
現在、感染が拡大していますが、予防接種が進んできていることにより、コロナ禍の出口はもうすぐそこまで近づいています。ワクチンをしっかり打ち、精神衛生を保って、自分や家族の身を守る行動をとっていきましょう。
健康と、健康のためのリラックスタイムは、お金に代えられない価値があるものだと思います。