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医師で小説家・知念実希人さんの100万円の使い道。「コロナ禍の出口を見据えて…。祖母の待つ沖縄に帰りたい」

医師で小説家・知念実希人さんの100万円の使い道。「コロナ禍の出口を見据えて…。祖母の待つ沖縄に帰りたい」

心の隙を突くデマの流布に危機感

そして、残念ながら世の中には、人々の弱った心の隙間を突いて、自分の利益のためにデマを流したり、公衆衛生を害する情報を流したりする人たちがいます。今の社会は、そういった誤った情報が不安な人たちを介してどんどん広がっている状況です。それを信じることによって多くの人の生命が危ぶまれる場合もあり、僕はこうした状況に強い危機感を持っています。

医師でもある立場としてお伝えしたいのは、不安なときこそ、いったんメディアから離れて、できるだけリラックスする時間を持っていただきたいということ。
SNSも不安が不安を呼んで増幅していくシステムですから、ストレスのあるときはシャットアウトがおすすめです。

もし新型コロナウイルスの感染対策情報がほしいときは、公的機関である厚労省や「こびNAVI」(医療従事者が新型コロナウイルス感染症や新型コロナウイルスワクチンに関する正確な情報を届けるプロジェクト)のサイトをチェックするくらいに留めて、やみくもにネットサーフィンをしない方が、結果的に無駄なストレスを抱えずにすみます。

現在、感染が拡大していますが、予防接種が進んできていることにより、コロナ禍の出口はもうすぐそこまで近づいています。ワクチンをしっかり打ち、精神衛生を保って、自分や家族の身を守る行動をとっていきましょう。
健康と、健康のためのリラックスタイムは、お金に代えられない価値があるものだと思います。

「100万円! あの人の使い道」特集一覧
●第1回 書道家・武田双雲さんの100万円の使い道。「爆笑されるほど奇抜な書道具を作りたい」
●第2回 医師で小説家・知念実希人さんの100万円の使い道。「コロナの出口はもうすぐそこ。祖母の待つ沖縄へ帰りたい」
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新刊紹介

知念実希人

ちねん・みきと●医師、小説家
1978年、沖縄県生まれ。東京都在住。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。
2011年、第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を『レゾン・デートル』で受賞。12年、同作を改題、『誰がための刃』で作家デビュー(19年『レゾンデートル』として文庫化)。「天久鷹央」シリーズが人気を博し、15年『仮面病棟』が啓文堂文庫大賞を受賞、ベストセラーに。『崩れる脳を抱きしめて』『ひとつむぎの手』『ムゲンのi(上・下)』で、18年、19年、20年本屋大賞連続ノミネート。『優しい死神の飼い方』『時限病棟』『リアルフェイス』『レフトハンド・ブラザーフッド』『誘拐遊戯』『十字架のカルテ』『傷痕のメッセージ』など著書多数。最新刊に『硝子の塔の殺人』がある。今もっとも多くの読者に支持される、最注目のミステリー作家。

Twitter @MIKITO_777

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