【2位】子どもの誘拐とか洗脳とか　第7話 会えない理由／「今朝もあの子の夢を見た」（野原広子）

『妻が口をきいてくれません』で、第25回手塚治虫文化賞「短編賞」を受賞した野原広子さん。本作は、ある時から夫と口をきかなくなった妻と、妻が口をきいてくれない理由がわからずに戸惑う夫の物語。すれ違う夫婦の姿や心情をリアルに描き出し、賛否両論の大反響を巻き起こしました。

そんな野原さんが満を持して描く最新連載が「今朝もあの子の夢を見た」。
主人公は、山本タカシ、バツイチ、ひとり暮らし、スーパー勤務の42歳。
コーヒーを淹れ、朝食をとり、洗濯をして仕事へ。
そんないつもと変わらない日々のなか、タカシの職場に転職してきたのが、30歳の鈴木真美。
タカシと真美は少しずつ言葉を交わすようになり……。

「子どもの誘拐とか洗脳とか　第7話 会えない理由」（4月23日配信）では、真美とタカシの会話を通して、タカシの過去が徐々に明らかになって来ました。
離婚当時7歳だった娘と10年近く会うことができていないと明かすタカシ。
「離婚を受け入れれば子どもに会わせてくれるって約束したのに」「養育費は払っているよ。あの子のためだもの…でも…会わせてもらえないんだよ」と、やりきれない思いを吐露します。

タカシと離婚した妻の間には何があったのでしょうか。
次回は5月14日（土）配信予定です。