1.「人と違う結果を望むなら人と違う思考を持つだけでいい」

物語の中心となるのは、印刷会社に勤めるサトシと、自称「エシカルアドバイザー」のアキラ。
二人は、今の自分がいる場所にどこか違和感を感じながらも、日々の忙しさもあり、具体的な行動に移すことはできずにいました。

そんな彼らのもとに現れたのが、高校時代の先輩・あかね。
あかねは、メンズネイルのサロンを経営し、美容界のインフルエンサーとして注目を集める存在です。

「自分なんかダメ」「何をやったらいいかさえ答えが見つからなくて」と愚痴とも相談ともつかない話を続けるサトシに対して、あかねは、「考えるより先に行動に移さないと、考えることがクセになってしまう」と指摘。
「人と違う結果を望むなら人と違う思考を持つだけでいい！ それだけで結果も変わる」と背中を押します。

2.「考えるより先に行動するクセをつける」

あかねに刺激を受けて、自分も何かしら発信できる人になりたいと思い始めるサトシ。
でもその「何か」が見つからないため、最初の一歩を踏み出すことができません。

できない理由ばかり探して己の行動に制限をかけているサトシの思考クセを見抜いたあかねは、
「『結果』は『行動』からしか生まれない」
「持ってるか持っていないかではなくて、やるかやらないかの違い」
とズバリ。

人は基本的に消極的で、準備ばかりして行動に移せない人が大半。
だからこそ、考えるより先に行動するクセをつけるだけで、大半の人とは違う結果を出せると説くのです。

3.「自分よりも経験豊富な人たちと出会える環境に入っていく」

一方、企業のエシカルコンサルタントを目指して起業したアキラですが、実績はゼロ。

SNSなどを活用した人脈作りは、コネを使ってのし上がるみたいでイヤだと拒否感を示すアキラに対して、「自分よりも経験豊富な人たちと出会える環境に入っていくことが成功のルール」だと、あかねは言います。

自分よりスキルが高い人とつながるのは緊張するし、気心知れた仲間といる方が気楽なのはみんな同じ。
人脈と友達、一方を選んで一方を切り捨てるのではなく、どちらもバランスよく大事することが、幸せと成功を両方手にする人の考え方なのです。