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ネイティブが密かに引くNG英語…英会話でもっとも大事なのは文法ではなく、日常的な表現や語彙を増やす努力を欠かさないこと

英語はそこそこ話せるのに、なぜか相手から距離を置かれてしまう――そんな経験はないだろうか。実はその原因、ネイティブが日常的に使う“簡単な単語”を知らないことにあるのかもしれない。長年、世界の一流を取材してきた国際ジャーナリストの大野和基氏。そんな彼が明かす英語ネイティブ話者と信頼関係を築くための語彙力の重要性とは。

『懐に入る英語』の「第5章」より一部抜粋、再構成してお届けする。

(「集英社オンライン」4月25日配信分)

私がなぜ緊張しないのか

取材の場合、当然のことながら私がインタビュアーになるが、インタビュアーが緊張したらおしまいである。英語が母語ではないといっても、インタビュアーが緊張してはいけない。相手から見ると、英語が私の母語であるかどうかは関係ない。

緊張しない方法は意外に簡単で、“self-confident enough”になることである。

写真はイメージです(写真/Shutterstock)
写真はイメージです(写真/Shutterstock)

そのためには「訊くべきことが明確であること」、「それに対する回答が不十分であったとき、それを判断できるだけの知識や情報が十分あること」が必要である。

しかし、相手にはぐらかされた場合でも、問い詰めるようなことはしない。問い詰めるのを趣味としているような記者もいるが、それはとんでもない勘違いである。相手を怒らせてはいけないというインタビューの大原則を破っているからである。

“self-confident enough”とは、<緊張しないで済むほどの自信を持っている>という意味だ。

もしあなたが“Your English is good enough.”とネイティブに言われたら、「心配するな。十分通じているよ」というポジティブな意味の場合もあるが、微妙な顔をして言われると「上手とは言えないけど、必要最低限はできている」というニュアンスである。

私がself-confidentではなく、enoughをつけたのは準備が一定レベルを超えていれば、自信を持つことができるということを言いたいからである。

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新刊紹介

大野和基

おおの・かずもと/国際ジャーナリスト。

1955年生まれ、兵庫県西宮市出身。大阪府立北野高校卒。
東京外国語大英米学科卒業後、1979年に渡米。コーネル大学で化学、ニューヨーク医科大学で基礎医学を学んだ後、ジャーナリストの道に進む。
​以来、国際情勢の裏側や医療問題に関するリポートを発表するとともに、世界的な要人・渦中の人物への単独インタビューを次々とものにしてきた。芸能ゴシップから国際政治経済モノまで、すべてを等距離に置くことをモットーとする。
3カ月で10万部のベストセラー『コロナ後の世界』(ジャレド・ダイアモンドほか、文春新書)、『民主主義の危機』(イアン・ブレマーほか、朝日新書)などの訳書、『つながりすぎた世界の先に』(マルクス・ガブリエル)、『お金の流れで読む 日本と世界の未来』(ジム・ロジャーズ、ともにPHP新書)、『オードリー・タンが語るデジタル民主主義』 (NHK出版新書)などインタビュー・編著多数。
著書に『私の半分はどこから来たのか』(朝日新聞出版)、『日本人だけが知らない世界基準の「質問力」』 (祥伝社)などがある。
公式HP■https://www.kaz-ohno.com/

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