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川村エミコ「わたしもかわいく生まれたかったな」
お笑いコンビ「たんぽぽ」の川村エミコが、不幸な星のもとに生まれてしまったばっかりに、
ちょっと生きづらく、でもどこかほっこりするような日々を、つらつらと書いていきます。
前回は、川村さんの永遠のヒーロー・Iくんのお話でした。
連載8回目は、川村家に訪れた謎の“皿うどんブーム”にまつわるお話です。

川村エミコの思い出のメニューは皿うどん

母の皿うどん

 みなさんのお家のご馳走って言ったら何ですか?
 すき焼き? ハンバーグ? うなぎ? 焼肉?
 ザッツ高級なお料理がポコポコ思い浮かびますが、小学2年生だかの私の誕生日。母が振る舞ってくれた料理は皿うどんでした。
「お誕生日おめでとう」の声と皿うどん。お父さんはいなくて、弟とお母さんと私と黒に近いこげ茶の皿うどん。

 皿うどんに罪はありません。誕生日に皿うどん。誕生日に皿うどん。でもなんで誕生日に皿うどんだろう。夜に皿うどんってのも抵抗があるなぁと密かに思っていました。
 40歳になったえみこちゃんは思います。
「皿うどんをいつ食べたっていいじゃないか! 昼限定? 聞いたことないぞ! 朝だって! 夜だって! 誕生日だっていいじゃないか! 皿うどん、ばんざーーい!」
「つーか、そもそも誕生日だしハンバーグ食べたい! とか思ってたんじゃないだろうな! このクソガキがぁぁぁ!!」です。

 ちなみに、その皿うどんは少し味が濃い目で、キャベツとお肉が柔らかめに一緒に炒めてありました。
 具も一緒に炒めてあって黒に近いこげ茶色の皿うどん。うどんが嫌いとかそういうのは一つもなく、むしろ好きでしたし、うどんと言うより「おうどん」と呼ばれるような薄いお出汁だしに浸かったほうれん草、かまぼこ、お肉が入ったおうどんはほんと好きでした。うどんは好きだけど、誕生日に皿うどん。

 ミスマッチなんじゃ無いだろうか。私が贅沢なのだろうか、私の中のうどんのランキングがもっと上だったらこんな気持ちにならなかったのかなぁとも思いました。うどんてなかなかランキング上位には食い込まないなぁ。風邪の時食べたいランキングだったらなぁぁ、上位に食い込んでくるけどなぁぁ。
 うどんって一体なんだろう。ぽわわんと考えたと同時に、家のことで、人の家と違うことって気づいていないだけで山ほどあるんじゃなかろうか。と思ったら怖くなりました。

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川村エミコ

かわむら・えみこ●1979年神奈川県生まれ。お笑いコンビ『たんぽぽ』のボケ担当。主な出演作品に日本テレビ『世界の果てまでイッテQ!』、フジテレビ『めちゃ2イケてるッ!』、東海テレビ『スイッチ!』など。
オフィシャルブログ→https://ameblo.jp/sienne04
Twitter→https://twitter.com/kawamura_emiko
YouTubeおかっぱちゃんねる川村エミコ公式動画館→https://www.youtube.com/channel/UCGkqb7PyCVGojtVkAOL58Bg

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