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コーダや私の命が終わるとき、何も後悔しないように。いざ、サーフィン犬の聖地カリフォルニアへ!【サーフィン犬 コーダが教えてくれたこと 第9回前編】

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高いレベルのドッグトレーニングと、その先にあるドッグサーフィン

 ここで、ドッグサーフィンについても少しお話したいと思います。ドッグサーフィンは、基本、犬はノーリードで行います。そのため他の人や他の犬がいるビーチでは、飼い主がパートナー犬の管理とコントロールをパーフェクトに行える必要があります。例えば、ノーリードでも飼い主の呼び戻しですぐに戻って来られる、勝手にどこかに行ったり他の人や犬に寄っていくことなく飼い主のそばについていられる、危険な場所に近づいたり、生き物の死骸に触ったりしない……などのことが、基本的にトリーツ(食べ物)を使わず、「いい子!」「グッド!」などの声かけやオモチャを報酬にして、飼い主による声の合図だけで動けるよう、伴侶犬としてレベルの高いトレーニングを積んでおくことが大前提になります。
 それに加えて、ドッグサーフィンという行為をするために求められる、以下のようなハードルもクリアできなければなりません。
・波を怖がらない、泳げる。泳いでいる状態でも呼び戻しに応じたり、海に投げ出されても自ら泳いでボードに戻ってくることができる
・ボードの上でバランスをとり、傾きに対応したり体重移動をして自らボードをコントロールしながら波に乗れる。割れてくる波にボードが当たってほぼ垂直の状態になっても、ボードに掴まっていられる筋力や体幹がある
・波待ちをしている間、落ち着いて待てる。また、パートナー(飼い主)の合図でボードの上で正面を向ける。その合図がテイクオフと理解し、体勢を構えて波に押されることに備えられる
・1本の波に乗り終わった後、沖に戻る準備ができる。または終わった後、サーフボードから降りてもボードのそばを離れないでいられる
・ビーチでボール投げなどのおもちゃ遊びがご褒美として使えること

 これらすべてのことが、犬にとって当たり前になるぐらい身についている必要があるのです。
 さらに言うと、良い波を見つけることや、飼い主のサーフィンの腕前も必要になってくるので、改めて考えると結構大変なスポーツですよね……。でも、ドッグサーフィンを始める前に身に付けておくべき、「人間社会で暮らしていく上で全く困らないくらいの社会性や家庭犬スキル」は、欧米などの犬の先進国では実は当たり前のことで、それができないまま放っておくのは、教習所に通わずに無免許で車を運転しているようなものなのです。ドッグサーフィンをやらない場合でも、飼い主は、犬を飼う責任者であり保護者としてぜひ心得ておいてほしいなと思っています。

(次回、8月19日(水)公開の後編に続く)

さすがの体幹と筋力で不安定はボードの上でバランスをとり、大きめの波でも落ち着いて乗りこなすコーダ
さすがの体幹と筋力で不安定はボードの上でバランスをとり、大きめの波でも落ち着いて乗りこなすコーダ

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次回、連載第9回<後編>は8/19(水)公開予定です

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浅野里実

あさの・さとみ
ドッグトレーニングインストラクター/一級愛玩動物飼養管理士/一般社団法人ケーナインスケートボーディング協会代表理事。コーダとの出会いをきっかけに30歳でドッグトレーナーを志し、2019年より千葉県習志野にドッグスクール『Perrito』を主宰。「動物福祉」の考え方に基づき、飼い主の知識向上による動物のQOLをサポートし続けている。
パートナー犬のコーダと共に世界を舞台に活動し、2024年2月、イタリア・ミラノのTV番組内にて「世界最長の人間トンネルをスケートボードで通過する犬」でギネス世界記録を達成。同年8月、アメリカ・サンフランシスコで開催されたドッグサーフィン世界大会で銀メダル獲得。同大会のオンラインコンテストでは金メダル3枚を獲得するなど、入賞歴は累計17回を超える。

Instagram :@coda_satomimomi

Coda

コーダ
2011年10月30日生まれ。生後2か月から浅野さんと暮らす、海が大好きなイングリッシュコッカ―スパニエル(♂)。サーフィン、スケートボード、キックスケーター、スノーボードを乗りこなす。

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