2020.11.24
坂本勇人の「やんちゃな兄ちゃん感」は、今後いつまで続くのだろう〜坂本勇人(プロ野球選手)
プロ野球史上53人目の2000本安打を達成した31歳・坂本
今シーズン首位を独走していながら、なかなか決まらなかった巨人のリーグ優勝が10月30日にようやく決まった。
すると瞬時に話題の中心は「2000本安打まであと4本とした坂本勇人の偉業達成Xデーはいつか」一色となった。その後の対戦相手であるヤクルトと広島のファンは、いわゆる消化試合とは言え、実況中継で連呼される「2000本安打まであと〇本の坂本」のお膳立てをしているような気分になってしまったものである。
その坂本の「Xデー」は11月8日、ヤクルト戦の第1打席でスアレスから二塁打を放った瞬間に決定した。プロ野球53人目となる坂本の2000本安打にここまで注目が集まったのは、ひとえに坂本の「若さ」によるものだ。31歳10か月での2000本安打達成は、1968年の榎本喜八(東京オリオンズ・31歳7か月)に次いで最年少記録の歴代2位となる。今シーズン、新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が3か月ずれ込んだりしてしなければ、坂本が最年少記録を塗り替えていたのかもしれない。それは私のような他球団のファンから見ても凄いことで、つい私も「坂本勇人2000本安打達成記念手ぬぐい」を購入してしまった。
確かに2000本安打を達成した年齢としては、31歳は若い。しかし世の31歳といえば、そろそろ見た目に中年の影が忍び寄ってくる年頃でもある。ところが、2000本安打達成後、二塁ベース上で記念ボードを掲げた坂本の笑顔は、2006年に高校生ドラフト1位指名を受けて胴上げされていた光星学院高(現・八戸学院光星高)時代の笑顔と何ら変わらないように見えた。
坂本の顔は何だかずっと、「やんちゃな兄ちゃん」感に溢れているのである。