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「長芋のワサビ漬けの人」ウォルシュ・ジュリアン(陸上選手)〜#いまスポーツにできること

広島カープを、プロ野球を、いやいやスポーツ界をこよなく愛するイラストレーター、オギリマサホ。その愛ゆえか、職業柄か、なんだか気になる、なんとも魅かれる、スポーツ選手たちの顔、顔、顔……見渡せばスポーツ界にはイケてる顔面が大豊作。愛すべきその面々、ちょっと斜め下から分析しちゃいます!
1996年生まれ。日本の陸上競技選手で、専門は短距離走。
ジャマイカ人の父と日本人の母を持ち、生まれはジャマイカで、3歳から日本で育つ。
高校から陸上部に入り、2年生あたりからメキメキと頭角を現し、インターハイなど各大会で大活躍。東洋大学入学後もその躍進は止まらず、2016年のリオデジャネイロ五輪の400m代表として400m走と400mリレーに出場。
400mの自己ベストは日本歴代4位の45秒13。

最近、にわかにSNSで「バトン」「リレー」が活発になっている。

指名された人が自己紹介をしたり好きなものを答えたりして、次に答える人を決めるというものだ。
十数年前、ミクシィで盛んにバトンが回っていた際に、私もいくつかやったことはあった。
しかし「これは結局チェーンメールと変わらないのではないか……?」ということに気が付き、以後「バトンを止める主義」を貫こうと決意した。ほどなくしてバトン文化が下火になったので、その決意すら忘れかけていた現在になって、まさかのバトン再燃である。

今回「バトン」「リレー」がここまで活発に回っているのは、新型コロナウイルス感染症拡大による不安が増し、誰かと連帯感を持ちたいという気持ちを多くの人が抱いているからなのか。
あるいは外出自粛により家で過ごす時間が増えたからだろうか。
ともあれ、有名人を含め多くの人たちが「バトン」「リレー」に参加している。

その中でも特に注目を集めているのが、陸上選手たちによる「#いまスポーツにできること」リレーである。
このハッシュタグは、そもそも日本サッカー協会が「Sports assist you~いま、スポーツにできること~」と銘打ち、「ひとりでも、また室内でも取り組むことで健康の維持、促進につながるコンテンツの提供」を行うという名目で作られたものだ。「#いま、スポーツにできること」のハッシュタグとともに、サッカー選手の室内リフティング練習や手洗い動画などがSNSで発信され、やがて他競技にも広まっていった。

だが、陸上選手たちの「#いまスポーツにできること」リレーは、他の多くの「バトン」「リレー」とは少々趣が異なると思っている。
なぜならこのリレーは日本陸上競技連盟が把握をする統率のとれたもので、1人が次の1人を指名するという様式もきちんと決められ、動画も字幕付きの手のかかったものだからだ。

何より陸上選手がバトンを渡してリレーを行う、というのはリレーの正しい姿ではないのか。

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オギリマサホ

1976年東京都出身。イラストレーターとしてシュールな人物画を中心に雑誌や書籍などで活躍。中学1年までは巨人ファンだったのが、中2のときに投手王国・広島カープに魅せられ、広島ファンに転向。そのカープ愛が炸裂するイラストエッセイ『斜め下からカープ論』を刊行。野球のみならず、広くスポーツ界を愛している。
Twitter@ogirim

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