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せきしろ「東京落物百景」

落とし物を発見して改めた思った、イヤホン5つの悲劇

「イヤホン」二つ目を発見! 一つ目との共通点はなんだろう?(写真/ダーシマ)
「イヤホン」二つ目を発見! 一つ目との共通点はなんだろう?(写真/ダーシマ)

残り2つの悲劇とは!?

④の場合、イヤホンはあるしイヤーピースもある。一見なんの問題もないように思えて実は断線しているという悲劇である。コードのどこかを指で押さえるなどのちょっとしたコツで聴こえるようになるが、あくまでもそれは一過性のもので、その状態を保ち続けることはストレスが溜まる。

⑤もまた“イヤホンあるある”として有名なものだ。イヤホンのコードというものはいつの間にか絡まっているもので、曲を聴く前に解かなければいけない。この作業は意外と時間がかかるもので、歩きながら曲が聴きたかったのにやっと解けた時にはもう目的地に着いてしまっていた、なんてこともある。まあ、解かずに聴けなくもない。ただし、かなり不自然な姿勢や格好になってしまう。

「イヤホン」3つめ発見! これも、②と⑤のW悲劇の組み合わせだ!(写真/ダーシマ)
「イヤホン」3つめ発見! これも、②と⑤のW悲劇の組み合わせだ!(写真/ダーシマ)

道を歩いているとこれらの悲劇のうち②と⑤を組み合わせた悲劇に遭遇することがある。そもそも落ちているイヤホンというのは絡まっている事が多い。絡まった分だけコンパクトになり、落としやすくなってしまうのだろう。絡まったイヤホンが全然解けなくてイライラして捨てた、という原因も考えたがそれは短気にもほどがある。

私は最近コードレスのイヤホンに替えたので、コードが絡まるという悲劇からは解放されたが、落とす悲劇やイヤーピースがない悲劇はまだ消えていない。そして聴こうとしたら電池がなかったという悲劇が追加された。

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せきしろ

せきしろ●1970年北海道生まれ。主な著書に、映像化された『去年ルノアールで』や、映画化された『海辺の週刊大衆』、『1990年、何もないと思っていた私にハガキがあった』(共に双葉社)など。また、又吉直樹氏との共著『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』(幻冬舎)、西加奈子氏との共著『ダイオウイカは知らないでしょう』(マガジンハウス)も。
ツイッターhttps://twitter.com/sekishiro

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