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肉バカが1年間焼きまくって選んだ☆☆焼肉店13選【焼ニシュラン2018】その3

【まずはランチの絶品タンシチューから】☆☆[赤坂らいもん]

金竜山の娘さん夫婦が2018年7月に赤坂見附にオープンさせたのが「赤坂らいもん」。

スタイルは金竜山にそっくりだが、金竜山が炭火なのに対して、らいもんはガス。
また、特製の冷麺のコシがたまらない。

金竜山同様、すでに予約は何か月も先まで埋まってしまっている。
それでも肉好きには食べてもらいたい名店ゆえ、まずはランチ(タンシチューのみ)に通って、夜の予約をお願いしてみてはどうだろうか。

【ハイエンドの牛肉が個室でじっくり堪能できる】☆☆[うしごろS 銀座]

2017年にうしごろ西麻布本店の地下にオープンしたのが「うしごろS西麻布」

今までのうしごろよりも高級路線で、田村牛や川岸牧場の神戸ビーフといったハイエンドの牛肉を仕入れている。
また、全てのテーブルが個室で、それぞれの個室に専属の焼き手がつくので、焼肉マニアでなくても最高の状態で肉を楽しむことが出来るだろう。

素材や焼き方以外にも、肉割烹を彷彿させる肉料理もコースに盛り込まれているので、飽きずに最後まで楽しむことが出来る。

2018年には、このうしごろSが銀座にもオープンしたのだ。
コースの値段が14,000円からなので、絶対的な金額としては安くはないが、扱っている素材や全テーブル個室で焼き手が付くことを考えると驚くほど安いと肉バカは思う。

【宝石のように輝く極上ホルモンを食せる絶倫コース】☆☆[名門]

まず最初に謝っておきたい。
誰でもこの絶倫コースが食べれるわけではない。
常連さんだけがこの絶倫コースを頼めるのだ。

しかも常連さんにも何段階かあり、その日一番の常連さんの席に店主・ヤッキー中村さん(以後、ヤッキー)が付き、お肉も最も良い場所が運ばれる。
そう、名門には完全なる焼肉カースト制度が設けられているのだ。

我々お客はこの焼肉カースト制度の前では無力。
全てはヤッキー次第なのだ。

焼肉業界に限らず、飲食業界全体を見渡しても名門店主・ヤッキーほどのエンターテイメント性に優れた人物はいないだろう。
その接客はもはや芸の域に達し、有名なワサビの歌をはじめ、お客さんを楽しませる術は多岐にわたる。
巷では「ヤッキーは接客だけでもお金が取れる」と言われているが、私個人としても全く異論はない。
それほど素晴らしい焼肉ディナーショーなのだ。

また、おちゃらけているだけのようで、実はヤッキーは肉について相当研究してて詳しい。
「焼肉屋さんが肉について詳しい」なんて当たり前と考える方が多いかもしれないが、私は焼肉屋さんと話していてこんな風に感じることは滅多にない。
実は裏でとんでもない努力を積み上げてきているということに感動せずにはいられない。

もちろん凄いのは接客だけではない。
ヤッキー自らの絶倫コースに組み込まれる素材は全てが厳選された物だけ。
特にホルモンに関しては、ほんの一握りの一番良いところだけを抜き取ってくれるのだ。
内臓業者から仕入れる段階で厳選しているが、絶倫コースに登場するのは、その中でもほんの一握りしか確保できない最上級部分。
宝石のように艶やかな内臓だけが運ばれてくる。

絶倫コースは常連さんだけがオーダーでき、そうでない人は横から楽しそうなテーブルを指を咥えながら眺めることしかできない。
私は超のつく常連さんに連れて行ってもらったが、ぜひ常連さんを見つけて連れて行ってもらうことをオススメしたい。

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新刊紹介

小池克臣

こいけ・かつおみ●1976年、神奈川県横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。焼肉を中心にステーキやすき焼きといった牛肉料理全般を愛し、さらには和牛そのものの生産過程、加工、熟成まで踏み込んだ研究を続ける肉の求道者。著書に『No Meat,No Life.を実践する男が語る和牛の至福 肉バカ。』がある。
公式ブログ「No Meat, No Life.」→ http://d.hatena.ne.jp/BMS12/

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