よみタイ

肉バカが1年間焼きまくって選んだ☆☆焼肉店13選【焼ニシュラン2018】その3

己の人生は和牛に捧げたと公言してはばからない肉バカが、2018年に食べた和牛の数は約250食。この数を「ほぼ例年通りの水準」と言ってのける男が、実際に感動した焼肉だけを紹介する名物コラム【焼ニシュラン】。例年は自身のブログでの公開となるこの垂涎もののコンテンツを、今年はよみタイのために捧げてくれた。大好評だった「その1」「その2」に続き、今回もまた、読まずには焼くことのできない必読の焼肉ウンチクがここに!

前回、前々回と2週にわたって【焼ニシュラン2018】の☆☆☆焼肉店を紹介したが、今回は”一度でも食べれば完全にお店の虜になってしまう”☆☆焼肉店を紹介したい。

この☆☆全店を制覇せずに肉好きを名のることはできない。

【進化することをやめない焼肉界の風雲児】☆☆[ジャンボ 篠崎本店/本郷店/はなれ/白金店]

他店舗を模倣するお店が溢れる焼肉業界にあって、オリジナリティの塊と言えるのが「焼肉ジャンボ」

ブランドにこだわらず、その時々で常に上質なお肉を仕入れ、絶妙なカット、そして鉄板の上で煮詰まることで旨みを増す秘伝のタレで食べる。

ジャンボがなければ、希少部位ブームや薄切りをさっと焼く今主流のスタイルは存在しなかったと断言できる。

それほどジャンボが今の焼肉業界に与えた影響はデカい。
驚かされるのが、これほどの存在になっても進化の歩みを止めないのだ。
そして通えば通うほど、常連となっても驚かされるメニューが次々と繰り出される。
しかも、その全ての完成度が高い。

ジャンボの凄さは店舗ごとのオリジナリティでもある。
3店舗それぞれのお店で完成された独特の世界が出来上がっている。

その全てを回るのが肉好きの楽しみだ。

【極限にまでこだわりぬく気概と姿勢は他の追随を許さず】☆☆[炭火焼肉なかはら]

焼肉しみずと並び、都内屈指の仕入れ力を見せつけてくれるのが、「炭火焼肉なかはら」

なかはらの特徴を一言で言うと、とにかく極限までこだわるということ。
扱うのは長期肥育された雌牛の中でも赤身の味と脂の質を妥協なく吟味したもので、一口食べれば全国の焼肉店の中でもトップレベルの肉質なのがわかる。

それ以外のこだわりも凄まじい。

部位の特徴によってはそうしないものもあるが、乾燥や酸化を嫌って基本的には切り置きを一切せず、注文ごとに手際よく牛肉に包丁を入れる。
そして、食感を最大限活かすための大胆で贅沢な掃除は誰にも真似が出来ない。

また、常連と一見といったわけへだてがなく、全てのお客さんに最高の焼肉を食べてもらいたいという、店主・中原さんの気概と愚直な姿勢にはただただ頭が下がる。

2017年から全て2部制のコースとなり、一部で値段が高いという声も聞いたことがあるが、素材を考えれば決して高くなく、むしろ良心的な値段設定であることは、色々なお店で焼肉を食べ込んでいる人ほど感じるだろう。

ただ、最近では、直前まで席が空いていた場合に限り、ショートコースを引き受けてくれるようになった。
なかはらに対して敷居が高いと感じていた肉好きがいたとしたら、これほどの朗報はないだろう。

【圧倒的鮮度のホルモンに出会える孤高の名店】☆☆[都内某店R]

他店とは明らかに違うハイレベルの鮮度のホルモンが食べられる孤高の焼肉店R。

インスタグラムに踊らされている肉好きにこそ、この圧倒的なホルモンを食べてほしいのだが、お店の規模を考え、Rとしていることをお許し頂きたい。

詳細はこちらを。

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新刊紹介

小池克臣

こいけ・かつおみ●1976年、神奈川県横浜の魚屋の長男として生まれたが、家業を継がずに肉を焼く日々。焼肉を中心にステーキやすき焼きといった牛肉料理全般を愛し、さらには和牛そのものの生産過程、加工、熟成まで踏み込んだ研究を続ける肉の求道者。著書に『No Meat,No Life.を実践する男が語る和牛の至福 肉バカ。』がある。
公式ブログ「No Meat, No Life.」→ http://d.hatena.ne.jp/BMS12/

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