2020.11.23
仕事は続けることが大事? 変えることが大事?〜ユニクロのチラシからわかる「継続と改革」の重要さ
仕事は同じことを続けるべき? 改革すべき? 正解はどっち?
仕事は同じことを続けることが大事です
仕事は同じことばかり続けていては失敗します。
矛盾のようなこの2つの言葉、ビジネス書を読み込むと、この矛盾を併記している書籍がとても多いことに気がつくはずです。
論としては確かにどちらも正しいのです。
仕事は基本的に同じことを続けなければうまくいきません。
どんなサービスもどんな商品も浸透するためには時間がかかります。どんなに優れた商品であっても、たった一度の販売だけで幅広くアプローチするのは難しい。
ユニクロはフリースを何年売り続けていますか?
堀江貴文さんは何冊同じことを書いた本を出版していますか?
良品であればこそ、優れたサービスであればこそ、「継続して世に出し続けなければ」いけないでしょう。
ユニクロも一度フリースを出しさえすれば一気に世の中に広まるのであれば苦労なんてしません。
何回も何回も継続して訴えかけるからこそ浸透するのです。
他方、仕事は同じことばかり続けていては失敗します。
資本主義社会は競争社会であり、優れたサービスや商品は簡単に真似をされます。
もちろんコピーは違法ですが、コピーではなく競合製品やサービスの開発が進み、成功は簡単に陳腐化されてしまうのが世の常です。
同じ営業方法で何年もトップの成績を取るのは難しいでしょう。10年前20年前の洋服が今でも売れるなんてなかなかないでしょう。
仕事は同じことばかりしていては失敗します。
さて一見矛盾しているように思えるこの2つですが、実は全く相反していません。
「どちらが正解」なのではなく、仕事の本質とはまさにこの「継続と改革」を両立させることなのです。
「継続しながら改革する」これを習慣化できた人が仕事を成功させることができるのです。
例えばユニクロのチラシ。
実はユニクロのチラシは1年52週、なんと毎週欠かさず新聞に折り込みされています。それも毎年決まって実践されています。
これは「単純接触効果」と呼ばれる心理学に基づいたマーケティング。人は接触頻度が高いほどロイヤルティ(忠誠度)が高くなる傾向があります。TVのCMがしつこく何度も流れると不快と思う人も一部はいるでしょうが、基本的には接触頻度が高いほど気になったり、好きになったりするものです。
最初はチラリと見ていたCMが、いつしか流れているフレーズを口ずさめるようになり、お店で商品を見た時に「あ、買ってみようかな」と手にとってしまうものです。