よみタイ

バッグはダブル持ちで、軽快に

ミラノとアッシジ。 スタイリストの栗原登志恵さんが、2つの町を拠点にイタリアに暮らして約15年。 夫、アメリカン秋田犬のクマちゃん(4歳♀)とともに、 都会と田舎、それぞれの生活を楽しんでいます。 イタリアでの日々を通して提案する、心地よい暮らしとは――。 日本に住んでいても、簡単に取り入れられるヒントの宝庫です。
いつもの旅行鞄、ヴァレクストラのバッグとクマちゃん。ミラノから列車で約5時間のアドリア海沿いの町、テルモリの駅にて
いつもの旅行鞄、ヴァレクストラのバッグとクマちゃん。ミラノから列車で約5時間のアドリア海沿いの町、テルモリの駅にて

今年の9月のミラノは華やかで動きがあり、秋晴れのお天気に恵まれました。
22日から27日まで開催されていた春夏ミラノコレクションも無事に終了。
期間中はデジタル配信を見ることもでできる“フィジカルショー”も開催され、
より身近にコレクションが見られる時代になりました。

客席数を大幅に減らしてのショーでしたが、ショー会場入り口には、
お目当てのゲストを見たいファンとパパラッチが、密な状態でした。
プレゼンテーションやカクテルも感染対策がきちんと取られていたものの、
自分自身が気をつけることが必要と、あらためて感じました。

素敵なプレゼンテーションを全てご紹介できずに残念ですが、
小出しで紹介していきたいと思います。

ミラノコレクションでのヘルノのプレゼンテーション
ミラノコレクションでのヘルノのプレゼンテーション
ミラノコレクションでのトッズのプレゼンテーション
ミラノコレクションでのトッズのプレゼンテーション

コロナ禍がやや落ち着いたここのところ、出かけることが多くなりました。

季節の変わり目は、寒暖の差が激しいので、
ストールなどのさまざまなものを小さめのトランクに詰め込んで鞄が重くなってしまい、
移動中にゲンナリしてしまいがちです。
手持ちのバッグもコンパクトで軽くしたいのに、
あれもこれも不安を埋めるもので溢れてしまいます。

普段に持つバッグの条件としては、
スリ防止の開口部部分が閉まるタイプであることが必須です。
お洋服とチグハグにならないことも大切ですが、
出かけるときには気にならなかったのに、徐々に重さを感じて、
家にタクシーで帰りたくなってしまいこともあります。
重く大きなバッグは、年齢を重ねるごとにきつくなってくるものです。
疲れて家の前で鍵を探す時、バッグの中に手を入れ指に目がついてればと思いながら、
指先で鍵を探すことに……。

先日訪れたテルモリ。人のいないオフシーズンのビーチ。
先日訪れたテルモリ。人のいないオフシーズンのビーチ。

そんなストレスを減らしてくれる今のお気に入りは、
コスメポーチ型をしたヴァレクストラのバッグです。
使い出したら、あまりの使いやすさに、これだけを持つようになってしまい、
ほぼ毎日、出番があるようになりました。
ミラノサローネの9月の半ばに、ヴァレクストラのプレゼンテーションへ行きました。
イタリアのプレスの方が、新作のトリックトラックの黒白のコンビのバッグを
縦長のバッグとダブル持ちをして、ブラックミニドレスに合わせていたのがとても素敵でした。
ちょっとフォーマル感のあるミニドレスに、男性的なカッチリしたバッグとのバランス感覚……
この様に素敵な方から教わることが、私のエネルギーの元の一つかもしれません。

ミラノサローネでのヴァレクストラのプレゼンテーション
ミラノサローネでのヴァレクストラのプレゼンテーション

クローゼットの奥に、何年も出番を待ちわびているバッグがありました。
バッグの底のファスナーを開けるとメモを取れる紙を内蔵していて、
表面は重なり部分の上を開く様に立ち上げると、
折り畳まれた口が開口され箱の様に出し入れできます。

お友達のお洒落なご主人様がお持ちで、もしも見つけたら真似しても良いですか?
と聞いていたものです。
サイズはそれほど大きくはありませんが、必要な物がきちんと入ります。
お財布、リップ、除菌ジェル、携帯電話。
底のファスナーの部分には、パスポートやWi-Fiの端末、ペン、
スペアのマスクなどを入れてみました。
探し求めていた、憧れのコンパクト感です。
そのほかの私の不安を埋めているテッシュ、ポーチ、家の鍵、ボトルのお水、
のど飴などは洗える布バッグに入れて肩からかけます。
出先でのお買い物もしまえます。
カクテルやレストランにも持って行きます。
これが、今の私のダブル持ちです。

スーパーのドッグステーション
スーパーのドッグステーション

これからミラノは、秋から冬へと季節が一気に過ぎていきますが、
まだ手をつけていない衣替えをしなくてはいけなせん。
このバッグと同様に、クローゼットの中に眠っているであろう、
私のストレスを解消してくれる冬のアイテムを探してみます。

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栗原登志恵

1964年東京都中野区生まれ。スタイリスト。
文化服装学院の服装科在籍中に、ファッション雑誌「JJ」のスタイリストのアシスタントとなる。
卒院後、ファッションジャーナリストの大石尚氏のアシスタントを務め24歳で独立。
上品でコンサバティブながらも遊び心のあるコーディネートは、女性誌一般読者はもちろん、女優やタレントからも支持を得ている。
2006年からミラノ在住。仕事の際には東京とイタリアを往復している。別荘のあるウンブリア州のアッシジに滞在することも多い。

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