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他人のことを散々ネタにしてきた山下素童ってどんな人?? ゴールデン街で出会った48人に聞きました!

いつだったか山下くんが「あきよにとってセックスとは何?」と質問してきた。彼は気になった事を素直に聞けて更に深掘りする、そんな人だ。おっとりした見た目から想像できないほど好奇心旺盛で行動的、時に優しく時に意地悪、何より私の知らない私を引き出しゴールデン街に居場所を作る手伝いをしてくれた、貴重な人。

──あきよさん(ゴールデン街G2通り「日本酒bar 酔ってこ」金曜店番)

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とっても素直な人。

──もちこさん(ゴールデン街花園3番街「barたちばな診察室」不定期店番)

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遠目から見てもすぐに素童さんだとわかる風貌

──ちなつさん(ゴールデン街花園3番街「cabochard」月~土深夜店番)

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知り合ってからずっと、穏やかな人柄と書いてる文章の生々しさとの乖離が大きくて、全くその二つが繋がっていませんでした。別人では?と疑うくらい。 でも酔っ払った山下くんに「彼女と同棲してたって記事にあったけど、本当は素人童貞じゃないの?」と聞いたらニヤニヤしながら「たべあずちゃんとは違うんだよ」と言われて、同一人物だと腑に落ちました。 今思い出してもイラっとします。

──たべあずちゃん(ゴールデン街花園3番街「珍呑」日曜昼店番)

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率直にいうと、山下さんって普通の人だと思います。普通というか、絡んでみたら思ったより普通の人なんだなと。
なんでこんな話をするかというと、側から見て、山下さんって「先入観を持たれやすい」「誤解されやすい」人なのかなと思っているからです。連載の『なぜゴールデン街で働くとモテるのか?』でも似たような分析をしていたと思うのですが、ここからは個人的なエピソードも絡めて、その理由を説明したいと思います。
以前、たまたま同席して「YouTubeの視聴履歴を他人に見せれるか」みたいな話をした時、山下さんは「絶対見せたくない」と答えていたと思うんです。その時「山下さんって連載で自分の性事情を明け透けにしているのに、自分が見ている動画や読んでる本とかはひた隠しにしたい人なんだ」と勝手にがっかりした記憶があります。 まあでも後からよく考えたら、自分の内面が透けて見えるような趣味は隠したいのが普通だよなと。あの時がっかりしたような気分になったのって、山下さんが私小説に近いエッセイを書いているから、「別にこの人にはプライベートなことも踏み込んでもいいんだ」と無意識に先入観を持っていたと気付いたんです。
あとは風俗のレビュー本?を出版しているから変態なんだろうとか、異常に記憶力が良いから腹黒そうとか、カツセマサヒコさんとか燃え殻さんあたりのエモ系作家?に憧れてそうとか、全然喋らないから気難しそうとか、なんの根拠もない偏見とか、極端なイメージを持たれがちなのかなと思ったりします。
前置きが長くなったけど、端的にいうと山下さんってゴールデン街で飲んだくれている普通の人。普通っていう言葉には、なにか特別な意味を含ませているわけでなく、純粋そのままの意味です。深夜から朝にかけて酒飲みながらモルックしたり、月吠えで潰れるまで一緒にアブサン飲んだり、恋愛がうまくいかない話をしたり。そういう類を普通だと言っているつもりです。

──はやひでさん(ゴールデン街花園3番街「スエズ」金曜深夜店番)

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山下くんはやたらとその辺の道端とかで遭遇しがちだけど、会う時は私がすでに酔っ払ってるか、泥のように飲みたい時ばかりな気がする。なんでだ! たいていアライグマが綿あめ洗うみたいに一晩で酒に溶けていく不毛な会話しかしてないけど、そのどこにも積み重ならない感じが楽しいからまあいいよね。私が字幕翻訳した映画『ワンダ』の感想の中で、山下くんの「見たらビール奢りたくなったから店に来た」が優勝でした。

──上條葉月さん(映画字幕翻訳家 / ゴールデン街5番街「西瓜糖」店番)

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わたしがお店番で山下くんがお客さんだった時、ゴールデン街の中でも狭い店でいかにも厄介な初見のおじさんとエンカウントしたことがあった。 なんとなく相手に喋らせつつ、迎合も我慢もせずそれなりに言いたいことを言って、最終的に厄介おじさんに気に入られて奢ってもらっていたのでいい子だなと思った。
わたしがお店番で山下くんがお客さんだったまた別の日、二村さんと連れ立って来てくれて、「今度二村さんのきもちわるさを書いてもいい?」(表現うろ覚えだ、ごめん)とにやにやしながら切り出したことがあった。 当然ながら絶対ダメ!と拒否されていたのに、手練手管で最終的には何を書いてもいいよと言わせていたのでやはりいい子だなと思った。
山下くんがお店番を始めたばかりの頃、Sea&Sunで飲んだ後に月に吠えるに寄ったわたしの「パイ皿ください」という調子に乗ったオーダーに対して、わりとうれしそうにパイ皿出してくれたのでまたいい子だなと思った。
いい子いい子と書き連ねる内に気付いたけど、山下くんは受けがうまい。 相手の攻めを避けたり支配しようとせずに、なにかとソフトに着地させる。 やったことないから適当に言い切るけど、あれは合気道です。

──いとこさん(ゴールデン街花園5番街「マチュカバー」元店番)

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入店拒否してくる。

──ともやさん(ゴールデン街まねき通り「Troll」月火水木店番)

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山下さんの風俗レポを読むのが大好きです。山下さんの言葉のパワーに惹かれて山下さんに会いに行きましたが、カウンターに立っているのは寡黙で不器用な風俗客そのものでした。きっと事後ならもう少し思ったことを喋ってくれるのかもしれません。なのでまた今度1発ヤらせてください!

──膣ギロチンさん(思い出の抜け道「東京砂漠」水曜店番)

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新刊紹介

山下素童

1992年生まれ。現在は無職。著書に『昼休み、またピンクサロンに走り出していた』『彼女が僕としたセックスは動画の中と完全に同じだった』。

Twitter@sirotodotei

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