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畠山理仁「アラフォーから楽しむ選挙漫遊記」
20年以上、国内外の選挙現場を取材し続けている開高健ノンフィクション賞作家・畠山理仁さんによる“楽しくてタメになる”選挙エッセイ。

前回の第49回は11/14(日)投開票の広島県知事選挙の現地レポートでした。

連載最終回となる今回は、さきの衆議院選挙で自身も比例当選を果たした「れいわ新選組」の山本太郎代表の独占インタビュー! 畠山理仁さんとの対話形式でたっぷりお届けします。衆院選後すぐの11月11日に衆議院第二議員会館にで行われた今回の取材。記事と動画で内容がかぶらない2本立てとなっています。ぜひ、最後までお楽しみください!


(インタビュー撮影/熊谷 貫 動画撮影・編集/中村眞大)
 

【動画つき独占インタビュー】れいわ新選組・山本太郎代表「来年7月の参議院議員選挙で議席を2ケタに乗せたい」

政党の代表として国会に戻ってきた山本太郎衆議院議員。(撮影/熊谷 貫)
政党の代表として国会に戻ってきた山本太郎衆議院議員。(撮影/熊谷 貫)

立ち上げから2年半で5人の勢力になった「れいわ新選組」

畠山
山本代表がたった一人で「れいわ新選組」を立ち上げたのは2019年4月のことでした。それから約2年半で、参議院に2人、衆議院に3人、合計5人の国会議員を擁する政党になりました。これまでの歩みは「計画通り」なんでしょうか。

山本
いつまでにこれくらいの議席という具体的な数字は決めていませんでした。ただ、ぼんやりとしたイメージの中で考えたら、「遅いな」とは思っています。

畠山
挑戦しても国政政党になれない政治団体はたくさんあります。それでも「遅い」?

山本
普通に考えたら、自分たちと市民のみなさんとで力を合わせて国会内に5議席を獲得できたのは、むちゃくちゃ大きな話です。でも、もし、今回の総選挙で2ケタに乗っていれば、この先の展開は違っていた。残念ながら、今はまだそれほどの力はありません。今回は3人当選ですが、「この勢力ではなかなか活動させてもらえないな」と思っています。

畠山
具体的にはどういうことですか。

山本
たとえば国会内における委員会の割当です。私たちのような少数勢力の場合、委員会のポストは「余りもの」の中から選ぶ感じになってしまうんです。今回、最初に私たちに提示されたのは、懲罰委員会などの普段はほぼ動きがない委員会ばかりでした。はっきり言えば、国会内の重鎮が座るための委員会ですよ。「すみません、私たちに活動させないようにしていますか?」と思いましたね。いきなり洗礼を受けました。

畠山
閑職に追いやられて活躍できそうにない?

山本
それではマズいので、野党第一党である立憲民主党さんと話し合いをして、委員会のポストを交換していただくことができました。

畠山
希望する委員会を譲ってもらえたのでしょうか。

山本
まあ、「野党共闘」もしましたしね(笑)。

畠山
むちゃくちゃ意味深な言い方ですね!

山本
最終的には、内閣委員会(山本太郎)、国土交通委員会(たがや亮)、決算行政監視委員会(大石晃子)の3つになりました。最低でも「第二の予算委員会」と呼ばれる内閣委員会の席は欲しかったんです。なぜかというと、内閣委員会は委員会に呼べる大臣の幅が広い。テレビ中継はないけれど、とにかく忙しい委員会なんです。

畠山
山本代表は参議院議員時代にも内閣委員会の経験がありますね。

山本
内閣が「これをやりたい」と思うものは、全部、内閣委員会にかけられます。子育てから宇宙政策まで、質問できる幅も広い。参議院にいたときはTPPやカジノも扱いました。本当は予算委員会の席が欲しかったけれど、さすがにそこはくれませんでしたね。

畠山
それでも内閣委員会を取れたことで、最低限の場所は確保できたんでしょうか。

山本
そうですね。ただ、岸田内閣ではどんな重要法案が出てくるか。これまでの政権でひどいことはだいたいもうやり尽くしています。ここからさらにひどいことをやるかなと考えたら、あんまり残っていないかなという気もします。

2019年4月10日のれいわ新選組立ち上げ会見。約2年半で5名の国会議員を擁する政党に成長。(撮影/畠山理仁)
2019年4月10日のれいわ新選組立ち上げ会見。約2年半で5名の国会議員を擁する政党に成長。(撮影/畠山理仁)
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畠山理仁

はたけやま・みちよし●フリーランスライター。1973年生まれ。愛知県出身。早稲田大学第一文学部在学中の93年より、雑誌を中心に取材、執筆活動を開始。主に、選挙と政治家を取材。『黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い』で、第15回開高健ノンフィクション賞を受賞(集英社より刊行)。その他、『記者会見ゲリラ戦記』(扶桑社新書)、『領土問題、私はこう考える!』(集英社)などの著書がある。
公式ツイッターは@hatakezo

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