2021.1.18
政治家も有権者も全国民に読んでほしい! 17歳「若者党」党首のキラキラした本気の言葉
あちこちの選挙を追いかけているスゴい中学2年生がいる
みなさんは初めて選挙に行ったときのことを覚えているだろうか?
私は覚えていない。正直に告白すると、大学在籍中に仕事を始めた20歳の頃は、忙しさもあって何度か投票をサボっていた。とても意識の低い20歳だった。
選挙で票を捨てることが「もったいない」と強く感じるようになったのは、自営業者として収入を得るようになり、初めて自分で確定申告をしたときだ。
「国民年金や健康保険料って、こんなにも高いのか!」
その時にようやく「人間は生きているだけでお金がかかる。一人ひとりが社会のためにコストを負担している」という真実に気がついた。
みなさんも「選挙に行くのが面倒くさいな」と思ったら、ぜひ、自分の給与明細や支払っている保険料を思い出してほしい。かなりの額を納めているはずだ。挫けそうになったときは、自分で自分を奮い立たせ、せめて選挙には行ってほしい。そして、できれば選挙に立候補してほしい。
競技人口が増えれば業界のレベルが上がる。私たち一人ひとりが参加することで、政治はマシな方向へと向かっていく。諦めたら終わり。政治の世界は参加することをやめなかった人たちが勝つ。そのことに気がつくのは、早ければ早いほどいい。
年の初めにそんなことを考えたのは、ある若者の存在を思い出したからだ。
今から3年半前の2017年7月。東京都議会議員選挙の取材をしていた私に、36歳の候補者が面白い話をしてくれた。
「あちこちの選挙を追いかけているスゴい中学2年生がいるんですよ。知っていますか?」
その候補者は若者が政治に無関心であることに危機感を抱き、たった一人で立候補していた。政党や組織の支援は受けていない。あまり注目されない候補だったため、取材に来たのは私ぐらいかと思っていた。しかし、私よりも先に会いに来た人がいるというのだ。
「中学2年生の子がわざわざ千葉県から会いにきてくれたんですよ。話を聞いたら、彼は小学2年生のときから選挙を追っかけているそうです。初めて選挙に出る僕よりも選挙に詳しかった。彼が選挙に出たほうが良かったかもしれません(笑)」
彼に会いたい。何がどうしたら中2で選挙の追っかけをするようになるのか。
その彼がTwitterをやっていると聞き、さっそく過去のツイートを見せてもらった。たしかに各地の選挙を追いかけている。あどけない少年が候補者とのツーショット写真を撮りまくっている。私は仕事で多くの候補者に会いに行くが、彼は私が会ったことのない候補者にも会っていた。正直に言って、嫉妬するほどの活動量だった。