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年間40万円超の移動代は高い?安い? デュアルライフとお金、本当の話

でも服や家具にお金をかけないで済む山の家暮らし

さて。
デュアルライフによって余計にかかるお金についてブツクサと書いてきましたが、逆に節約できていることはないかと考えてみました。
まず頭に浮かんだのは洋服代です。
僕は仕事柄もあって、年がら年中カジュアルウェアで過ごしている52歳のとっちゃん坊やですが、好きなブランドやスタイルは多く(一応、ファッション系エディターですから)、東京での暮らしではそれなりに洋服費がかかっています。

そして、行くたびにいちいち着替えを運ぶのは面倒なので、山の家にも一通りの服や靴を揃えてあります。
じゃあやっぱり二重にかかるじゃん! と思われるかもしれませんが、東京の家で過ごしているときと、こちらにいるときの服に対する意識がまったく違うのです。

自然に囲まれた山の家で過ごしているときに、おしゃれな格好をしてもしょうがない……というと語弊があるな。
なんというか、ワークマンやカインズホームで買った安いワークアイテムを着ていた方が、しっくりくるのです。
雪で足元がぐちゃぐちゃな今の季節は長靴が一番! ちょっとおしゃれして出かけるときも、がっつりワークマンコーデだったりします。

(上)ワークマンのシェフパンツとトレッキングシューズは山の家の一張羅。(下)普段は長靴ばかり履いている
(上)ワークマンのシェフパンツとトレッキングシューズは山の家の一張羅。(下)普段は長靴ばかり履いている

東京で過ごしていると、シーズンの立ち上がりには、つい渋谷や二子玉川に繰り出して散財してしまいますが、こちらに来てしまえば安心。
買い物心がうずきだしたら、「きゃー!」と言いながら車に乗って、山の家に逃げてくればいいのです。
この傾向は妻も一緒で、山の家にいるときは、なんだかとんでもない格好をしていますが、それが妙に似合っていたりします。

もうひとつ節約がらみの話では、インテリア関係もあまりお金を使わずに過ごしていると言えるでしょう。
もちろん、住みはじめのときには一通りの家電や家具を新品で揃えましたが、その後はDIYをしたり、中古家具を選んだりすることで、賢い消費をしている気がします。
もともと器用な方ではないので工作は苦手だった僕も、なぜか山の家にいると、インテリアを自作してみようかなという気が湧いてきます。
腕が悪いので大したものを作れるわけではなく、お見せするのも恥ずかしいのですが、最近の作品をひとつご紹介しましょう。

湖畔のカフェで見かけ、「こういうの、うちにもあったらいいよねー」と思っていたカウンターキャビネットを、子供と一緒に作ってみたのです。
材料はセリアやダイソーなどの100均だけで揃えました。
もちろん、もっとちゃんとしたものを作ろうと思ったら、ちゃんとしたホームセンターで揃えた方がいいと思いますが、今回は“100均縛り”というテーマを自分に課し、激安でかっこいいものを作るチャレンジをしてみたのです。

“100均縛り”でDIYしたカウンターキャビネット。
“100均縛り”でDIYしたカウンターキャビネット。

大まかな設計と材料のアイデアはネットで拾ったものなので大口は叩けませんが、なかなかの出来栄えではないかと思います。
前面の扉部分なんて、フォトフレームを使っているんですよ。
総制作費は1500円ほど。
少々歪んでいたり、色の塗りむらがあったりするのもご愛嬌。自作の家具はどんなにヘンテコでも可愛いものです。
ささやかな楽しみではありますが、こういうことをしているとなんとも言えぬ満足感を得られます。
それもデュアルライフの醍醐味なのかもしれません。

連載初回「東京で生まれ東京に骨を埋めると思っていた僕が、デュアルライフを選んだ理由」はこちらから
本連載は隔週更新です。次回は2/16(水)公開予定。どうぞお楽しみに!

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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

ツイッター@satoseijiro

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