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年間40万円超の移動代は高い?安い? デュアルライフとお金、本当の話

やっぱりバカにならない住居費と移動費

では、一回の移動にかかる高速道路代は?
東京の家から山の家に行くまでには、東名高速道路と東富士五湖道路という2本の有料道路を通ります。
東名高速の東京IC〜御殿場ICの料金は、平日2,620円、休日はETC割引で2,170円。東富士五湖道路の須走IC〜山中湖ICの料金は平日休日ともに540円です。

山の家に行くパターンで多いのは、平日の金曜夜に出発し、日曜夜に戻ってくるというものです。
つまり往路は3,160円、復路は2,710円。合わせて5,870円かかります。
月に何度行くかは季節によってまったく違うのですが、仮に平均3回としましょう。
すると、5,870×3=17,610円。
前述した月のガソリン代と合わせると35,466円。
これが、デュアルライフをするために毎月かかる移動費。年間に直すと、425,592円になります。

この金額を多いと感じるか、大したことないと感じるかは、人それぞれでしょう。
僕はといえば、「計算するんじゃなかった」と少し後悔しています。
数時間、いや数日程度はちょっと無口になるかもしれません。
もう10年以上前になりますが、毎月まとまったサラリーをもらっていた会社員時代は、収入や支出に関してある程度無頓着なところがありましたが、フリーランスになってからはずっとシビアになりました。
ただ移動するためだけに使うこの金を稼ぐために、何文字書いて、何ページ編集すれば……なんて、つい考えてしまうのです。

デュアルライフにまつわるお金について、さらに頭の中を整理してみました。
もっとも大きいのは、住居費です。
以前にもこのコラムで書きましたが、我が家のデュアルライフの仕組みは、東京の貸家の賃料や水道光熱費いっさいは僕が負担。そして山の家のローンや水道光熱費は、会社員である妻が負担するというものです。
家計の中で最大の支出である住居費は、デュアルライフでは確かに二重にかかり、大きな負担となっていることは間違いありません。
働けど働けど、我が家の家計がじっと手を見なければならないような状態である要因は、住居費と移動費にあるのです。

ちょっと気分がヘビーになってきたので、軽めの話題に変えましょう。
金銭面だけの話ではありませんが、デュアルライフで身に染みてそのありがたみを感じているのは、エンタメ関係のサブスクです。
Apple MusicにしてもNetflixにしてもAmazonプライムビデオにしてもhuluにしても、料金はアカウントに対してだけ発生します。
東京の家のテレビで観ても、移動中にモバイル機器で観ても、山の家のテレビで観ても、当然ながら料金は一律。
特に寒さ厳しく、コロナも厳しい今のご時世では、家族で山の家にこもり、映画を観て楽しむことも多く、サブスク全盛の時代でよかったなーと感じます。

それに引き換えNHKさん!
NHKの受信料は“世帯”ごとにかかります。
つまりテレビを1台しか持っていない家でも5台持っている家でも、一世帯分の料金しか発生しません。
ここまではいいでしょう、ここまでは。
でも実は、別荘に対してはもう一世帯分の受信料が請求・・・・・・・・・・・・・されます。
NHKさんのために正確にいえば、“家族割”という制度が適用されるため半額にはなります。
でも、家が二つあったとしても決して世帯が増えているわけではないのに、なんで受信料が二重にかかるのか。一体、どういう了見なのか。
これはもう謎、というか納得できません。

僕はNHKの番組を結構ちゃんと観る方だし、災害の際のインフラ的役割を大変頼りにしているし、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』は放送日を待ち焦がれるほどのファンで、決して「ぶっつぶす!」などとは思っていませんが、サブスク全盛の今の時代において、受信料制度はかなり古びた感じがします。
NHKさん、考えましょう!

山の家でテレビは大事。BSアンテナもしっかり設置。
山の家でテレビは大事。BSアンテナもしっかり設置。
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佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『糖質制限の真実』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『STUSSY2017 FALL/HOLIDAY COLLECTION』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

ツイッター@satoseijiro

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