よみタイ

“昭和レトロ”をディープに味わうなら、ちょっと古い別荘用住宅が最高

不完全燃焼の2021サマーホリデー。癒してくれたのはやっぱり昭和的アトラクション

それはそうと、今年の夏はどうにも不完全燃焼気味です。
8月最後の週末は家から徒歩15分の山中湖畔にある村営施設・きららで行われる夏フェス、スウィート・ラブ・シャワー(略称ラブシャ)に参戦する予定でした。
一番楽しみにしていたバンドは、3日間予定の最終日、8月29日(日)に出演予定だったナンバーガール。

学生時代のバンド仲間も来る予定だったので、みんなで山の家に泊まって朝からライブ三昧、夜はテラスでバーベキュー! と、30年ほど若返って音楽サークルのりの合宿生活を楽しむ予定でした。
ところが、山梨県もまん延防止等重点措置の指定地区となり、ラブシャはあえなく中止となりました。

8月後半は娘も夏休みだし、東京が緊急事態宣言のため会社勤めの妻もリモートワークの比重が高くなったので、いつもよりも長く山の家で過ごしました。
しかし巡り合わせ悪く、なぜか向こうに行くたびいつも雨。
本当は湖でカヤックにもっと乗りたかったし、釣りもしたかった。湖畔でピクニックもしたかった。
そして今年はいよいよ念願の富士登山をしてみようかと、密かに考えていたりしたのです。

しかし降りしきる雨空を見つめて唇を噛み、涙を飲んでそれらをことごとく断念。
逃げ足の速い山中湖村の夏を、今ひとつ満喫することができませんでした。

門の脇にある消火栓も昭和レトロな佇まい
門の脇にある消火栓も昭和レトロな佇まい

仕方がないので家にこもり、シリーズ全作制覇を目指してNetflixで『男はつらいよ』を観たり、趣味のフィルムカメラのお手入れをしたり、家の中でラジコンを走らせたりけん玉をしたり、アーケードゲームのミニチュア版をプレイしたり、わずかな晴れ間には庭に設置したゴールでバスケットをしたりしながら過ごしました。
まあ、それはそれで楽しかったのですが、やっぱり、とことん昭和的だよな〜。

我が家の“昭和レトロ”なアトラクションの数々
我が家の“昭和レトロ”なアトラクションの数々

連載初回「東京で生まれ東京に骨を埋めると思っていた僕が、デュアルライフを選んだ理由」はこちらから
本連載は隔週更新です。次回は9/29(水)公開予定。どうぞお楽しみに!

1 2 3

[1日5分で、明日は変わる]よみタイ公式アカウント

  • よみタイ公式Twitterアカウント
  • よみタイ公式Facebookアカウント
佐藤誠二朗

さとう・せいじろう●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わる。2000~2009年は「smart」編集長。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。他『オフィシャル・サブカル・ハンドブック』『日本懐かしスニーカー大全』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物多数。

ツイッター@satoseijiro

週間ランキング 今読まれているホットな記事