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ダメ恋やめられる!? 〜発達障害女子の愛と性〜

「風俗業界にも労働組合を作りたい」社会派風俗嬢の強い願い

セフレ、二股、ヒモ、ホス狂い……「ダメ恋」をやめられないのは、私に男を見る目がないから!?
『私たちは生きづらさを抱えている』『発達障害グレーゾーン』などの著書があるライターの姫野桂さんが、発達障害女性たちの恋愛事情に迫るルポ連載。
前回に続き、人気風俗嬢として働くカナコさん(仮名)のお話を伺います。

性被害に遭いやすくジェンダーに興味をもつように

 21歳の頃から風俗で働いている発達障害女子のカナコさん(仮名・24歳)。彼女は自分のポリシーを貫き、お店の写メ日記で社会問題についても言及し人気嬢となっている。彼女がジェンダーやフェミニズムの問題に興味を持つようになったのは高校生の頃だという。

「当時、主に大学生がメインになって活動している民主主義団体に出会ってそのメンバーになりました。入った当初は憲法や社会保障の問題にしか目が行っていなかったのですが、とあるメンバーの方から女性差別が当たり前になり過ぎていることに気付かされて。その人がジェンダーや女性差別の問題について教えてくれたので、いろいろとおかしいと思うことについて考えるようになりました」

 カナコさんは昔から痴漢や盗撮などの性被害に遭いやすかった。また、不注意傾向があってボーッとして見えるためか、大学の頃は同級生の男子学生が家に来て、「まぁいいか」と部屋に入れたら性暴力を受けた経験もある。しかし、そのときは本当に何も考えられず、むしろ受け入れることが女性として当然のことなのだという気持ちになっていたという。その後、ジェンダーやフェミニズムの問題について考えるようになり、今まで受けた性被害に関しても気持ちの整理ができるようになった。
 以前、性暴力について取材を行っているライターさんから、発達障害の女性、特にASD(自閉スペクトラム症)の特性のある女性は性被害を受けやすいというデータを見せてもらったことがある。言われたことをそのまま受け止めてしまう特性から「何もしないから」という言葉を信じてホテルや自宅に連れ込まれるケースや、自己肯定感が低くて断れない女性が多いことが要因だと推測される。
 

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姫野桂

ひめの・けい
フリーライター。1987年生まれ。宮崎市出身。日本女子大学文学部日本文学科卒。大学時代は出版社でアルバイトをし、編集業務を学ぶ。卒業後は一般企業に就職。25歳のときにライターに転身。現在は週刊誌やウェブなどで執筆中。専門は性、社会問題、生きづらさ。猫が好き過ぎて愛玩動物飼養管理士2級を取得。著書に『私たちは生きづらさを抱えている 発達障害じゃない人に伝えたい当事者の本音』(イースト・プレス)、『発達障害グレーゾーン』(扶桑社新書)、『「発達障害かも?」という人のための「生きづらさ」解消ライフハック』(ディスカヴァー21)、『生きづらさにまみれて』(晶文社)がある。


Twitter @himeno_kei

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