2020.8.5
結婚は「守る守られる」ではなく「一緒に頑張る、乗り越える」へ
ブスとお金 第15回
結婚はいい、やめたほうがいい……どっちだ!?
前回、結婚相手の選び方について言及した。
しかし、最初は最適な相手を選んだように思っても、その後の結婚生活が安定して営めるかどうかは、人それぞれ。
運によるところも大きいのかもしれない。
逆の場合もあるだろう。こんな相手でいいのかと迷いつつなんとなく結婚してみたら、意外によかった、とか。あんまり聞かないが。
結婚生活がうまくいっている先輩からは「結婚はいいよー」と言われるし、逆に結婚生活がうまくいっていない先輩からは「結婚はやめたほうがいいよー」と言われるし。
あるいは「結婚はどうでもいい、というかむしろしなくていいけど、子どもは持ったほうがいいよ」とか。
さまざまなのである。つまり、当たり前のようだが、自分で考えて自分で責任を取るのが結婚というわけだ。
一般的なプロポーズのお言葉はいまだにこんな感じだろうか。
「結婚しよう。ずっと一緒にいよう。あなたを幸せにします。あなたを守ります」
こんなプロポーズが一般的ではないだろうか。このバリエーションか。
一生、あなたを幸せにする。一生、あなたを守る。
決意表明としては、すばらしいかもしれない。
結婚したい女性が、結婚したい男性にこんな言葉を言われたらうれしくて飛んで行ってしまう気持ちもわからなくもない。
プロポーズを言葉通り受け取らないのはひねくれている、と言われそうだが、結婚というのは遊びではないし、人生を左右するものであるから、冷静に検討しなければならないものだ。
先述の一般的なプロポーズの言葉を冷静にみてみよう。
「一生、あなたを幸せにします。一生、あなたを守ります」
ありがとう。で、その根拠は??である。
幸せにできる、守れる。しかも「一生」という根拠はどこにあるのだろうか。
もちろんこの世の中の不安定な経済状況からすれば、将来どうなるかわからないことも多い。自分自身でどうにもならないこともある。
どう転ぶかわからない、人生ギャンブルと前回も書いたが、誰だって「凶」ではなく「吉」を出したいに決まっている。結婚というのは遊びではないし、ましてや家族(子ども)が増えたら、彼らに対する責任が生じるのだから、恋愛期で気分は盛り上がっていたとしても、頭のどこかでは冷静に判断しなければならないことである。
一生、私のことを守ることができるという根拠はなんなのだろう。
経済力に自信があるのか?不動産をもっているとか?体力、精神力がとてつもなくて、どんなことが起こっても対応できるとか?
聞いてみてください。あるいは冷静に観察してください。
それが答えられないなら適当なプロポーズです。
実際にある話だが、結婚してから相手の借金がみつかったというケースもある。