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田村麻美「ブスとお金」
タイトルのインパクト、著者の顔写真がカバー、そして何よりその画期的な内容の『ブスのマーケティング戦略』は、刊行から一年以上経った今も、話題を呼び続けている。
「東京都足立区で一番気さくな(自称)」税理士、お金の専門家の田村麻美氏が伝える女性たちへの経済指南――仕事を持ち自分の自由になるお金を得て、人生の舵を自分自身で取るために、今からできること、心がけることとは。物心ともに豊かな日々を送るためのヒント満載のエッセイ。
コロナ禍で職環境が激変、各家庭の経済的ダメージが深刻化する今、必読の好評連載。

過去にモテたことを引きずっている美人と、前職の会社名を引きずっている奴は同類だ

ブスとお金 第11回

ちやほやされていた自分から抜けられない

SNSで10代のギャルのような自撮りをしている30代以上の女をみていると吐き気がする。
「昔はきれいだったんだろうな。モテたんだろうな」
それは認める。
フェイスの部位をみていくととても整っているし、その写真からは自信しか見当たらない。
それはいいのだが。
いつまで10代のギャルのような写真を撮り続けるのだろうか。

私の知人に30代になってもギャルのような自撮りをする女がいるので聞いてみた。
私「ねえ。いつまでアイドルのブロマイドみたいな写真を撮り続けるの?」
女「え……いつまででって……」
私「私たち、もう30代じゃん。結婚もして子供も産んで、
いろいろ生活スタイル変わったじゃない。写真の撮り方は変わらないもんかね?」
女「だって、一番よくみえる撮り方って変わらないよ」

なぜ客観視できないのだろうか。毎日、鏡をみているのだろうか。
おそらく彼女の自己認識と他者評価は、年々乖離が生じてきているはずなのに、
いつになっても「ちやほや」されている自分のままなのだ。
過去に読者モデルやっていましたと言われても
「やってました」という過去形であって、今現在は違うわけだ。

でも、自己認識は昔のままなのだ。
なぜ人は過去の栄光を引きずるのか。

これは仕事においても同じことが言える。
大企業でお勤めしていました。
仕事で実績も残してきました。
また、お勤めしていた時、様々な業種の方と知り合いました。
それはそれは、華々しい経歴をお持ちの方が起業する際に似ている。

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田村麻美

たむら・まみ●1984年埼玉県生まれ。立教大学経済学部卒業後、同大学院で経済学研究科博士課程前期課程修了。2015年に東京都足立区にTRYビジネスソリューションズ株式会社を設立し、税理士として活躍中。夫と娘の3人家族。自身の顔写真をカバーにしたデビュー作『ブスのマーケティング戦略』(2018年12月刊/文響社) は、「ブスが幸せな結婚&ビジネスでの成功」を叶えるための戦略を論じた画期的なエッセイ。刊行直後から話題となりロングセラーとなっている。「ブス」という現実に向き合い、あきらめず、粘り強く努力を続けた経験から、「がんばるブスたちが輝く日本をつくりたい」という骨太のライフワークを実践中。
http://tamuramami.com/

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