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田村麻美「ブスとお金」
タイトルのインパクト、著者の顔写真がカバー、そして何よりその画期的な内容で話題となった『ブスのマーケティング戦略』。
「東京都足立区で一番気さくな(自称)」税理士、お金の専門家の田村麻美氏が伝える女性たちへの経済指南――仕事を持ち自分の自由になるお金を得て、人生の舵を自分自身で取るために、今からできること、心がけることとは。物心ともに豊かな日々を送るためのヒント満載のエッセイ。
コロナ禍で職環境が激変、各家庭の経済的ダメージが深刻化する今、必読の好評連載。

家のこともちゃんとやるなら働きに行ってもいい!?

ブスとお金 第12回

プロポーズの言葉を信じてはいけない

「一生かけてお前を幸せにする」
そんな歯が浮くようなプロポーズで始まった結婚。
さて、今、どんな結婚生活を送っているでしょうか。

結婚する時、相手への文句は一ミリもなかったはず。
たとえ、あったとしても、自分の胃酸で消化して、無意識になかったことにして
友人など周りの人に結婚相手の文句を一ミリも言っていなかったはず。
それが、結婚生活が進むにつれ、あら不思議。
夫の文句を言うのが、当たり前になるんですよね。

「うちの夫は家事育児に協力的でない」
「うちの夫は飲み歩いて、家に全然帰ってきてくれない」

結婚してから、本性が出てくるケースも多々あると思いますが、
結婚前からうすうす感づいていたことも大いにあるはず。
不思議なもので、結婚前は隠していたのに、結婚後は隠さず愚痴を
さらけ出すという方も多い。

コップの水と近いのかもしれません。
溢れるまでは我慢できたことが、溢れ始めたらもう誰にも止められない。
コップの水と夫への愚痴。

そんな結婚生活ですが、
「一生かけてお前を幸せにする」
少女漫画でしか言ってもらえないことを、
プロポーズでは言ってもらえる可能性があります。
言葉で愛情表現をすることが苦手な日本男児でも、
根が真面目ですから、プロポーズ大全集という教科書を読み込んで、
歯が浮くようなセリフを言ってくれるんですよね。
ちなみに、うちは私がこのセリフを言いました。

「一生、お前に苦労をかけない。幸せにする」

どうでしょう。
自分を振り返ってみても、プロポーズでの宣言は、大抵達成されないんですよね。
苦労しかかけていませんよ、夫には。

プロポーズで言われたセリフというのは、大抵、教科書通りの言葉を並べているだけですから、
信じてはいけません。
そんな信じてはいけないプロポーズを正直に受け止めて結婚してしまった方の一例を
お話ししたいと思います。

「君は何もしなくていい」
「僕の隣にいてくれるだけでいい」
「ずっときれいでいてくれ」

何もしなくていいと言われたので、専業主婦になったら、
「お前はずっと家にいられていいな」
「俺の金で好きなもの買ってんじゃねえよ」
「家にいるだけなのに、美容院にそんなに行く必要ないじゃねえか。
高い化粧品買うんじゃねえ」

結婚生活が進むと、一人称が変わるんですね。
僕ちゃんが、俺に。
これが昔から語り継がれるオレオレ詐欺の始まりですね。
ま、そんな詐欺に引っかかってしまったというか、魔法がとけてしまったというか、
プロポーズの言葉を信じて、結婚を機に、仕事を辞めた女性の話です。

分業制といえば、効率のいい組織運営に聞こえるでしょう。

お金を稼いでくる営業部隊と、組織内部の管理部隊。
どちらもなければ組織は成り立ちません。

しかし、なぜか売上をとってくる営業部隊のおかげで、
管理部隊のお給料が賄われているという考えをする方もいます。
直接売上をあげていない管理部隊の方が、営業部隊より偉くない。

いや、管理部隊が組織のことをしっかり守っているから、
自信をもって外に営業にいけるのではないか、という一面が当たり前ですがあるわけですが、
どうもその考えに、会社という組織ですら、なっていない方もいるわけです。

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田村麻美

たむら・まみ●1984年埼玉県生まれ。立教大学経済学部卒業後、同大学院で経済学研究科博士課程前期課程修了。2015年に東京都足立区にTRYビジネスソリューションズ株式会社を設立し、税理士として活躍中。夫と娘の3人家族。自身の顔写真をカバーにしたデビュー作『ブスのマーケティング戦略』(2018年12月刊/文響社) は、「ブスが幸せな結婚&ビジネスでの成功」を叶えるための戦略を論じた画期的なエッセイ。刊行直後から話題となりロングセラーとなっている。「ブス」という現実に向き合い、あきらめず、粘り強く努力を続けた経験から、「がんばるブスたちが輝く日本をつくりたい」という骨太のライフワークを実践中。
http://tamuramami.com/

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