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稲田ズイキ「罰当たりなほどにユルくてポップな仏教トーク」

マインドフルネス、ブロックチェーン……流行りそうなやつは大体トモダチな仏教

AIの次なるフェイズに求められる仏教

ここ10年の世界のキーワードとして確実に選ばれるであろう「AI」
さまざまな分野の開発に応用されていて、なんでもかんでも困ったことは、四角いAIがまーるく収めてくれそうだ。期待感がハンパない。
そんなAIが、次のフェイズに差しかかろうとしているのはご存じだろうか。

今までのAIは「人工知能」と呼ばれる、一部の「機能」を機械によって自動化しようとするものだった。しかし、今研究者が取り組んでいるものは、機械が人間と同様の「意識」を持つためにはどうすればいいか、いわゆる「人工知性」の研究である。

そこでぶつかるのは「心ってなんなの?」という問題。
さぁ、やっときましたよ、仏教の出番が。仏教とは言ってしまえば、自分の心をより高い解像度で見つめようとする営み。私たちが世界の情報をどのように認識して、どのように受け止め、どのように思考をつくっていくか。そんなプロセス五蘊を通して仏教は「心」を定義していく。その「心」に対する洞察の深さは、西洋哲学と比べても一日の長がある。いや、ぶっちゃけ百日くらい長があると思う。

そんな知恵の宝庫であるがゆえに、仏教にのめり込むAI研究者が少なくないという話を聞いた。人を人たらしめているもの、それを解き明かしていこうとする営みであるならば、仏教へ行き当たるのも至極当然という気もする。AI研究者が仏典を片手にロボットを開発する時代はすぐそこまで来ているのかもしれない。

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稲田ズイキ

いなだ・ずいき●僧侶。1992年京都の月仲山称名寺生まれで現・副住職。同志社大学を卒業、同大学院法学研究科を中退、その後デジタルエージェンシー企業インフォバーンに入社。2018年に独立し、寺に定住せず煩悩タップリな企画をやる「煩悩クリエイター」として活動中。コラム連載など、文筆業のかたわら、お寺ミュージカル映画祭「テ・ラ・ランド」や失恋浄化バー「失恋供養」、煩悩浄化トークイベント「煩悩ナイト」などリアルイベントを企画しています。フリースタイルな僧侶たちWeb編集長。Twitter @andymizuki
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竹内佐千子

たけうち・さちこ●漫画家。おっかけ対象が男子で恋愛対象が女子のレズビアン。
自身の恋愛体験を描いたコミックエッセイをはじめ、おっかけ、腐女子、などをテーマにしたコミックエッセイを描き続け、最近はストーリー漫画も描いている。
赤ちゃん本部長』(講談社)、『生きるために必要だから、イケメンに会いに行った。』(ぶんか社)など。
ホームページhttp://takeuchisachiko.jp/
Twitter @takeuchisachiko

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